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DTP Enterprise Pack は、開発中のソフトウェアに関連するリスクをどのように評価、レポート、対処するかを定義するためのプロセス インテリジェンス ツール スイートです。DTP Enterprise Pack を使用すると、リスクしきい値を定義する開発ポリシーとサービス、およびリスクしきい値を超えた場合に取りうるアクションを構成することができます。DTP は、SDLC 全体にわたって様々なインフラストラクチャから観測データをそのまま収集し、ポリシーに従ってデータを相関させて処理します。ポリシーとデータ処理アーティファクトの組み合わせは、自動的に DTP でレポートを表示したり、修正タスクの優先順位を付けたり、サード パーティ システムで処理を開始するといったアクションを実行することができます。
DTP Enterprise Pack は DTP のインストーラーに含まれています。インストールと統合の詳細については、以下のセクションを参照してください。
アップグレード元のバージョンに応じて、DTP のインストーラーは、アップグレード プロセスの一部として DTP Enterprise Pack を自動的にバックアップおよび復元します。詳細については「アップグレード」のセクションを参照してください。
手動アップグレード プロセスの一部として、またはホストのメンテナンスが必要な場合のフォールバックメカニズムとして、Enterprise Pack のバックアップが必要になる場合があります。詳細については「DTP Enterprise Pack のバックアップ」を参照してください。
Extension Designer のインターフェイスにアクセスするには、設定メニュー (歯車のアイコン) から Extension Designer を選択します。
Policy Center にアクセスするには、DTP アプリケーションのメニューから Policy Center を選択します。
Policy Center は DTP 5.4.2 で非推奨となり、将来のリリースで廃止される予定です。 |
別の方法として、ブラウザーのアドレス バーにホストおよびポート番号を入力して Enterprise Pack アプリケーションを開くことができます。以下の例ではデフォルトのポートを使用していますが、実際のポート番号はそのポートを利用できるかによって異なります。「要件」を参照してください。
SSL を有効化している場合、プロトコルは httpsです (「SSL の有効化」を参照)。
インストール プロセスは、デフォルトのポート設定を使用して Enterprise Pack を DTP に自動的に接続しますが、以下を含め、DTP 環境で Extension Designer と Policy Center を手動で設定できます。
Extension Designer で、歯車のアイコン メニューから [設定] を選択して設定ページにアクセスします。
歯車のアイコン メニューから [設定] を選択して、Policy Center から設定画面にアクセスすることもできます。
詳細については「DTP Enterprise Pack の設定」を参照してください。
以下の表は、DTP Enterprise Pack アプリケーションに関連する概念と用語についての実用的定義です。
| このテクノロジの文脈では、サービスとは専門的タスクを実行できる 1 つ以上の「フロー」または「アーティファクト」のまとまりです。サービスは、カスタム REST エンドポイント、DTP 用のカスタム ウィジェット、Policy Center 用のカスタム プラクティス、サード パーティ システムでのトリガー アクションなどを提供します。 DTP Enterprise Pack の「サービス」を、サービスとして一般的に表現される Web サービスやコンポーネントを混同しないようにしてください。 |
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| フローとは、専門的タスクを実行できる 1 つ以上の「ノード」です。フローを「サービス」にグループ化すると、エンド ポイントをまたがるデータ処理を均一に配分することができ、結果として実行の安定度が増します。 |
| ノードとは、専門的タスクを実行できる「フロー」および「サービス」を作成するための基本的な構成単位です。 |
| アーティファクトは、マーケットプレースからダウンロードおよびインストールしたり、ローカルに作成して Service Designer にアップロードできる、完全なサービスまたはフローです (「アーティファクトのダウンロードとインストール」を参照)。 |
ポリシー | ポリシーとは、例外ベースの手法で自動的にモニタリングできる、非機能要件のことです。詳細については「Policy Center の中心概念」を参照してください。 |
プラクティス | 製造されるソフトウェアを自動的に評価するためのあらゆる手段がプラクティスになりえます。たとえば静的解析、メトリクス分析、コード カバレッジ、単体テストなどです。詳細については「Policy Center の中心概念」を参照してください。 |
ゲート | ゲートは、ある時点での1 つ以上のポリシーに対する準拠を評価します。ポリシーの要件が満たされない場合、ゲートはソフトウェアがSDLC の次フェーズに進むことを防止できます。詳細については「Policy Center の中心概念」を参照してください。 |
| 「フロー」または「サービス」の文脈でカスタムの計測を実行したい場合、「モデル」を作成できます。モデルは、特定の種類の計測を実行するために使用されるデータ用のテンプレートを定義します。モデルの特定のインスタンスを「プロファイル」と呼びます。プロファイルは、カスタムの計測を実行するためにフロー中で使用できます。詳細については「モデル プロファイルの使用」を参照してください。 |
| 「モデル」の個々のインスタンスが「プロファイル」です。プロファイルは、特定の種類の計測に関連するデータを消費できる「フロー」と組み合わせて使用する必要があります。詳細については「モデル プロファイルの使用」を参照してください。 |
以下の設定オプションも使用できます。
ログ ファイルをアーカイブするように DTP Enterprise Pack データベースを設定できます。システム管理のリソースが軽減されます。DTP Enterprise Pack の起動プロセスは、データベース ログをローテーションする機能を有効化しますが、データベースでログのアーカイブを開始するには、システム管理者による設定が必要です。また、このプロセスは DTP Enterprise Pack を実行する OS に固有です。
logrotate
コマンドが、構成ファイルを使ってログ ローテーションを設定および開始します。以下は構成ファイルの例です。実際の構成ファイルは、現場のニーズに合わせて作成してください。
"/home/qa/parasoft/dtpservices/logs/mongodb.log" { size 5M missingok rotate 5 compress delaycompress } |
logrotate -v --state ~/parasoft/dtpservices/logs/status.tmp ~<構成ファイルへのパス>
status.tmp
は必須ではありません。書き込み権限がある任意の場所を指定できます。 logrotate
コマンドは Windows では存在しません。この機能を持つユーティリティをダウンロードできます (たとえば https://sourceforge.net/projects/logrotatewin/ から LogRotateWin をダウンロードします)。ローテーションを設定および開始するには構成ファイルも必要です。以下は構成ファイルの例です。実際の構成ファイルは、現場のニーズに合わせて作成してください。
"C:\parasoft softwares\dtpservices\logs\mongodb.log" { size 5M missingok rotate 5 compress delaycompress postrotate "C:\parasoft softwares\dtpservices\mongodb\bin\mongo.exe" --port 8316 --eval "db.runCommand('logRotate')" admin endscript } |
C:\Program Files (x86)\Ken Salter\LogRotate>logrotate.exe -v --state "C:\temp\status.tmp" <構成ファイルへのパス>
status.tmp
は必須ではありません。書き込み権限がある任意の場所を指定できます。 Enterprise Pack アプリケーションのヘッダーにカスタム ロゴを追加することができます。カスタム ロゴを追加するには、/public/lib/custom-logo.png をカスタム ロゴで置き換えます。
画像ファイル名は "custom-logo.png" でなければなりません。画像のサイズは横 300 ピクセル、縦 35 ピクセルです。