以下の Freescale コンパイラがサポートされています。

Freescale C/C++ Compiler v. 5.1 for Embedded ARM

Freescale CodeWarrior ANSI-C/cC++ Compiler 5.0.x for HC12

FreeScale CodeWarrior ColdFire v 6.0

その他のサポート情報

サポートされるディストリビューションを使用するには、コマンドライン コンパイラ ドライバの実行可能ファイルがあるディレクトリを $PATH 環境変数に追加する必要があります。

C++ では、非標準の「コンストラクターの直接呼び出し」はサポートされません。たとえば以下のサンプル コードの BitSet::BitSet(. . .) などです。

class BitSet { protected:
     enum BS_op {
                  BS_and = (int) '&',     BS_or = (int) '|',
                };
 
      BitSet(const BitSet& x, const BitSet& y, enum BS_op op);
      friend BitSet operator & (const BitSet& x, const BitSet& y);
             };
BitSet operator & (const BitSet& x, const BitSet& y)
 {
  return BitSet::BitSet(x, y, BitSet::BS_and);
 }

Freescale HC(S)12 コンパイラは、この非標準の構造を許容します。この構造は、Freescale HC(S)12 コンパイラに付属する C++ ヘッダー ファイル bitset.h で使用されます。このヘッダー ファイルを使用するコードは解析できません。現在のところサポートされません。

Freescale HC(S)12 コンパイラは、単なる char の引数を持つ関数呼び出しに対して、signed char または unsigned char パラメーターを持つ、オーバーロードされた関数を選択します。これはサポートされません。 

例:

class istream {
    istream& get(signed char p);
    istream& get(unsigned char p) {
                  return get((char)'a');
                   }
              };

Freescale HC(S)12 はこの構造を許容します。この構造は、Freescale HC(S)12 コンパイラに付属する iostream.h C++ ヘッダー ファイルで使用されます。 このヘッダー ファイルを使用するコードは解析できません。現在のところサポートされません。

C++ では、たとえば以下の streamsize int のように、複数の型指定子を使用する非標準の構造はサポートされません。

class istream {
  typedef int streamsize; 
  istream& read(streamsize int n);
              };

Freescale HC(S)12 コンパイラは、この非標準の構造を許容します。この構造は、Freescale HC(S)12 コンパイラに付属する iostream.h C++ ヘッダー ファイルで使用されます。このヘッダー ファイルを使用するコードは解析できません。現在のところサポートされていません。

C++ では、void* ポインター型から他のポインター型への暗黙的な変換はサポートされません。

例:  

 class ios {
    int i;
           };
 int vscan(ios* stream = ((void *)0));

Freescale HC(S)12 コンパイラは、この構造を許容します。この構造は、Freescale HC(S)12 コンパイラに付属する stream.h C++ ヘッダー ファイルで使用されます。このヘッダー ファイルを使用するコードは解析できません。現在のところサポートされていません。


サポート レベルについて