Test Stability Report (TSR) プロセス インテリジェンス フローは、指定の数のビルドについてテスト ケースの結果をモニタリングし、頻繁にステータスが変わるテストを不安定なテストとして特定します。このフローには、テストの現在のステータスを表示するウィジェットと、テストの実行履歴およびテストのステータスの変化を表示するインタラクティブな詳細レポートが含まれています。
このセクションの内容:
このワークフローは、最後の 10 ビルドについてテスト ステータスをすべて収集し、アルゴリズムを使用して各テストの安定性スコアを計算します。このアルゴリズムは、「テスト ステータスの変化の数」および「最新ビルドに対してどの程度最近にそれらの変化があったか」に基づきます。スコアがしきい値を超える場合、テスト ケースは不安定と見なされます。安定性スコアの判断に使用されるアルゴリズム、しきい値、ビルドの数はユーザーがカスタマイズできます。
Test Stability DTP ワークフローには以下のコンポーネントが含まれます。
異なるブランチからのビルドの比較は現在サポートされていません。たとえば開発ブランチのテストは、マスター ブランチのテストとは別のテストであると見なされます。
アーティファクトは Process Intelligence Pack の一部としてインストールされます。詳細については Process Intelligence Pack のインストール手順 を参照してください。フローをインストールした後、DTP 環境にレポートをデプロイします。
Set Threshold and Max Build Count, Algorithm 変更ノードをダブルクリックして設定にアクセスします。
以下の設定を変更できます。
flow.threshold
: このフローはスコアリング システムに関わります。あるビルドから次のビルドにおけるテスト結果の変更がスコアに影響します。デフォルトでは、スコアが 0 より大きい場合、テストは不安定であると見なされます。テスト ステータスの変動が予想される場合、しきい値を増加できます。指定のビルド数において緩やかな変化があっても、テストは安定していると見なされます。 flow.maxBuildCount
: デフォルトでは、テストの安定性を判断するサンプル サイズとして TSR は最新の 10 ビルドを使用します。maxBuildCount
の値を変更して、ビルドの数を増減できます。ビルドの数を増やすと、システムのパフォーマンスに影響します。flow.algorithm
: テストの安定性を計算するために、デフォルトではビルトイン アルゴリズムが使用されますが、このフィールドに custom
を指定して、Calculate Stability (custom) function ノードでユーザー独自のアルゴリズムをプログラムすることもできます。
カスタム アルゴリズムを使用するには、Switch Algorithm function ノードをダブルクリックして custom
アルゴリズムを指定する必要もあります。
アーティファクトをデプロイした後、Test Stability - Donut および Test Stability - Statistics ウィジェットを DTP で利用できます。プロセス インテリジェンス カテゴリから選択できます。ダッシュボードにウィジェットを追加する方法については「ウィジェットの追加」を参照してください。
両方のウィジェットについて以下の設定を行うことができます。
タイトル | デフォルトのタイトルの代わりにダッシュボードに表示する新しいタイトルを入力します。 |
---|---|
フィルター | [ダッシュボード設定] を選択してダッシュボード フィルターを使用するか、メニューからフィルターを選択します (DTP のフィルターの詳細については「フィルターの設定」を参照してください)。 |
最後の実行 | ウィジェットは、最後の実行のテスト ステータスに基づいてデータを表示します。以下を選択できます。
ウィジェットの複数のインスタンスを追加してそれぞれに異なる最後の実行を設定することで、テストの安定性についてより詳しい情報を得ることができます。 |
このウィジェットは、最後の実行について、安定したテストの割合を示します。色付けされたセグメントは安定したテストを表し、グレーのセグメントは不安定なテストを表します。
以下の操作を行うことができます。
このウィジェットは、テストの安定性の統計サマリーをグラフで表示します。このウィジェットは、最後の実行での安定したテストの割合、テストの数、安定したテストの数、および不安定なテストの数を表示します。
行をクリックすると、ウィジェットの設定およびクリックした場所に従ってフィルタリングされた Test Execution Report が表示されます (このレポートの詳細については「Test Execution History Report の表示」を参照してください)。
このレポートは、最後の 10 ビルド (デフォルト) のフィルターでテスト結果を表示します。テストの安定性 (All、Stable、Unstable) および最後の実行ステータス (All、Passed、Failed、Incomplete、No Data) に基づいてレポートをフィルタリングできます。
実行されたテスト ケースを含むテスト ファイルの名前を表示します。手動テストには、関連付けられたテスト ファイル名がありません。セルをクリックしてテスト ファイル名をハイライトし、キーボードを使って OS のクリップボードにコピーすることができます (Ctrl + C または Command + C)。テスト自動化ツールでファイルを検索するのが簡単になります。
実行されたテスト ケースの名前を表示します。セルをクリックしてテスト ケースをハイライトし、キーボードを使って OS のクリップボードにコピーすることができます (Ctrl + C または Command + C)。テスト自動化ツールでテスト ケースを検索するのが簡単になります。
この列はビルドとテスト ケースのグリッドを表示します。各行はテスト ケースを表し、各セルは 1 つのビルドの結果を表します。結果は色分けされます。
デフォルトでは、レポートは「不安定な結果」をロードした後「安定した結果」をロードします。各安定性カテゴリの 第 2 層の順序は、「失敗」「未完了」「成功」「データなし」です。 |
セルをクリックして テスト エクスプローラー でテストを表示できます。DTP で詳細がないテスト ケースは、表示するものがないためエクスプローラーに表示されません。
セル上にマウス ポインタを置くと、ビルド情報とテスト ステータスが表示されます。
この列は、テストの安定性のステータスを表示します。
この列では、テスト ケースのアクションを定義できます。メニューからアクションを選択します。テストについての情報が テスト エクスプローラー で更新されます。