DTP には Tomcat の特定のインスタンスが付属しており、これを使用して DTP に含まれるアプリケーションを実行します。DTP に同梱されている Tomcat のバージョンは、DTP での動作が確認されている唯一のバージョンです。ただし、Tomcat サーバーをアップグレードする必要があり、次の DTP リリースまで待てない場合は、以下の手順を参考にしてください。これは、Tomcat をアップグレードするためにのみ行うべきであり、Tomcat のダウングレードは試みないでください。以下の手順には Linux 固有の説明が含まれていますが、一般的にどの OS にも適用されます。
DTP のどのバージョンも、出荷時の Tomcat 以外のバージョンで期待どおりに機能するかは確認できません。この手順は参考のために提供しているものであり、ユーザー自身で Tomcat サーバーをアップグレードすることは推奨されません。 |
Tomcat サーバーをアップグレードするには:
アップグレードする Tomcat バージョン (たとえば apache-tomcat-<VERSION>.tar.gz) を download_dir
にダウンロードし、.gz ファイルを展開します。
tar -xvzf apache-tomcat-<VERSION>.tar.gz |
ディレクトリ名を tomcat
に変更します。
mv apache-tomcat-<VERSION> tomcat |
tomcat
に付属の Web アプリケーションを削除します。
cd tomcat/webapps rm -rf * |
次の設定ファイルをコピーし、<DTP_INSTALL>
の外に保存します。
<DTP_INSTALL>/tomcat/conf/server.xml
<DTP_INSTALL>/tomcat/conf/catalina.properties
(任意) キーストア ファイル (DTP に付属の <DTP_INSTALL>/tomcat/conf/
ディレクトリにある .keystore
ファイル以外を使用している場合)
新しい tomcat
ディレクトリを <DTP_INSTALL>
ディレクトリにコピーします。DTP に付属の Tomcat がアップグレードされます。
cp -rfv download_dir/tomcat/ <DTP_INSTALL>/ > cp.txt |
cp.txt ファイルをチェックして、コピー コマンドが正常に実行されたことを確認します。
ecj-<VERSION>.jar ライブラリのバージョンが複数ある場合は、不要になった既存の ecj-<VERSION>.jar ライブラリを削除します。
rm <DTP_INSTALL>/tomcat/lib/ecj-<VERSION>.jar |
手順 5 で保存した、以前の <DTP_INSTALL>/tomcat/conf/
ディレクトリにあった設定ファイルを <DTP_INSTALL>/tomcat/conf/
にコピーします。
cp server.xml <DTP_INSTALL>/tomcat/conf/ cp catalina.properties <DTP_INSTALL>/tomcat/conf/ cp <YOUR_KEYSTORE_FILE> <DTP_INSTALL>/tomcat/conf/.keystore |
DTP Server、Data Collector、および Enterprise Pack を開始します。「DTP アプリケーションの開始」を参照してください。