このセクションでは、テスト用実行モジュールを作成して実行する方法、およびテスト結果を C++test GUI で参照する方法について説明します。
このセクションの内容:
テスト ケースを生成するには、次の操作を行います。
サポートされるほとんどのターゲット/プラットフォームにおいて、テスト用実行モジュールのビルド プロセスは適切な "Run..." テスト フローの一部に過ぎません。
個別の [Build...] テスト コンフィギュレーションおよび関連するテスト フローを用意するのが便利なケースはほとんどありません。一般的に、使用するプラットフォームで推奨される手法に従うのが最善の方法です。完全な "ビルド、実行、結果の読み取り" フローが標準的に提供されているプラットフォームの場合、特別なケースでのみ個別のビルド用テスト コンフィギュレーションを使用してください。たとえば、実行可能ファイルからターゲットへの自動ロードがサポートされない場合や、静的なカバレッジ データ (テスト用実行モジュールのビルド中に収集されるデータ。モジュールは実行しない) だけが必要な場合です。
そのようなテスト コンフィギュレーションは、オリジナルまたはユーザー定義のテスト コンフィギュレーションのテスト フローからビルド部分を取り除くことで作成できることがあります。多くの場合、ビルトイン テスト コンフィギュレーションをニーズに合わせて変更し、独自の新しいテスト コンフィギュレーションを作成する必要があります。また、オリジナルのビルトイン テスト コンフィギュレーションを単純に使用できる場合もあります。
以下の方法でテスト用実行モジュールをビルドすることができます。
テスト フローの詳細とその変更方法については 「テスト実行フローのカスタマイズ」 を参照してください。
重要なインストゥルメント設定について ビルド プロセスおよびそれに続く実行は、テスト コンフィギュレーションの [実行] タブで設定できるインストゥルメント機能に大きく影響されます (「テスト設定の微調整 」 を参照)。組込みソリューションでは、特定のソース (たとえば起動コードや中断処理コードがあるソース) のインストゥルメントを無効化するのが多くの場合に便利であり、ときには必須であることもあります。この無効化は、プロジェクト ツリーで右クリック メニューの [Parasoft] > [C++test] > [実行の設定] から設定できる場合があります (詳細については 「実行の設定 ( ファイル レベルのみ) 」 を参照)。 |
テスト実行フローがテスト用実行モジュールをターゲット デバイスに自動的にデプロイしない場合は、テスト用実行モジュールを起動し、GUI に結果を読み込んで表示します。必要なアクションを手動で行う必要があります。
ファイル通信チャネルを介してテスト結果を読み込んで表示するためのヒント：
「Cannot find test log file. ...failed」メッセージについて このメッセージが表示された場合、次の理由が考えられます。 1) テスト用実行モジュールが正しく実行しなかった 2) あるべきはずの場所に、テスト ログ ファイルがなかった。 2 番目の理由の場合、テスト ログ ファイルをあるべき場所に移動するか、または実際の場所を指すように設定を変更する必要があります。 |
一部の組込み環境では、C++test で直接テスト ケースをデバッグできます。テスト ケースのデバッグには 2 種類のモードがあります。内部モードと外部組込みモードです。テスト ケースのデバッグを C++test が直接サポートしない環境の場合、(もしあれば) 環境によって提供される、外部でビルドされた実行モジュールのためのデバッグ手法を利用し、対象のテスト ケースに手動でブレークポイントを設定する必要があります。使用している環境でのテスト ケース デバッグを C++test が直接サポートしているかどうかについては、その環境に対応する章を参照してください。
特定の組込み環境向けビルトイン テスト コンフィギュレーションを利用し、必要に応じて変更することを強く推奨します。操作手順については 「デバッガーを使ったテスト実行 」 を参照してください。
詳細については 「
内部デバッガー モードでのデバッグ」 を参照してください。
テスト コンフィギュレーションを変更して外部ネイティブ モードに切り替えることができます。このモードは、ネイティブ アプリケーションのデバッグのためにだけ使用されます。外部ネイティブ モードに切り替えた後、テスト フローを修正して外部組込みデバッグ モードを有効化する必要があります。