DTP に接続すると、ネットワーク ライセンスを取得したり、ローカル解析の指摘事項を中央のデータベースに送信したりできます。以下の情報を送ることができます。
DTP は、データの収集、解析、優先順位付けを行い、開発プロセスの最適化を支援します。DTP は変更されたコードの影響に着目し、コンプライアンスの完全なトレーサビリティを立証します。詳細は「Parasoft Development Testing ワークフロー」を参照してください。
C/C++test を DTP に接続する場合、接続先の DTP が使用する C/C++test のバージョンをサポートしていることを確認してください。たとえば、C/C++test をバージョン 10.4.3 にアップグレードするには、DTP も対応するバージョン 5.4.3 にアップグレードする必要があります。 |
Parasoft C/C++test と Parasoft DTP サーバーを接続するには、次の操作を行います。
[有効化] オプションをオンにしてサーバー設定をアクティベートします。
ベース URL | DTP サーバーのベース URL を指定します。 DTP のデフォルトのポート番号は次のとおりです。
DTP がホスト サーバーのルート以外の場所にデプロイされている場合、URL にコンテキスト パス (ホスト名からの相対パス) を含める必要があります。 例: https://mydtp.mycompany.com:8443/contextPath リバース プロキシを使用している場合、このケースに当てはまる場合があります。リバース プロキシ サーバーの設定およびコンテキスト パスの設定の詳細については、DTP のドキュメントを参照してください。 |
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ユーザー名 | DTP ユーザー名を指定します。DTP にアクセスできない場合、DTP 管理者に連絡してください。マシン名のログインを使用するには、[デフォルト] オプションをオンにします。 |
パスワード | DTP パスワードを指定します。DTP にアクセスできない場合、DTP 管理者に連絡してください。 |
[接続のテスト] ボタンをクリックして設定を検証します。
[プロジェクト] エリアで [構成] ボタンをクリックすると、DTP で利用可能なすべてのプロジェクトを表示するダイアログが開きます。
[ライセンス] エリアにアクティブなライセンスが表示されます。 ライセンスの種類によって、DTP への接続が確立されたときに自動的にライセンスが設定されます。[構成] リンクをクリックすると、手動でライセンス オプションを設定できます。
[レポート] エリアで [DTP への結果のレポートを有効化] をオンにし、DTP への静的解析の結果、単体テストの結果、およびカバレッジ情報の送信を有効化します。
DTP にレポートをパブリッシュするには、次のオプションのいずれかが有効なライセンスが必要です。: DTP Publish または Automaton。
[編集] リンクをクリックすると、レポートの高度な設定 (key=value
形式) を行うことができます。
DTP は OpenID Connect ユーザー認証をサポートしています (詳細は『DTP ユーザー ガイド』を参照)。DTP サーバーで OpenID Connect が有効化されている場合、OpenID Connect 経由でユーザーを認証するよう C/C++test を設定する必要があります。
[ステータス] パネルに現在の OpenID Connect 認証ステータスが表示されます。
コマンド ライン モードで C/C++test でのテストを実行する際に DTP への接続を設定するには、次の操作を行います。
.properties
ファイルで接続設定を指定します。-settings
オプションを使用し、.properties
ファイルへのパスを指定します。
cpptestcli -settings [PATH_TO_.PROPERTIES_FILE] |
必須設定
接続の設定には、以下を指定する必要があります。
dtp.enabled=true
- DTP サーバーへの接続を有効化します。dtp.url=[URL]
- DTP Server への URL を指定します。dtp.user=[USERNAME]
- DTP サーバー認証のユーザー名を指定します。dtp.password=[PASSWORD]
- DTP サーバー認証のパスワードを指定します。report.dtp.publish=true
- DTP サーバーへのレポートを有効化します。認証が確実に成功するよう、またセキュリティ レベルを向上させるため、暗号化されたパスワードを使用することを強く推奨します。「暗号化されたパスワードの作成」を参照してください。 |
任意設定
dtp.project=[NAME]
- DTP プロジェクト名を指定します。build.id=[IDENTIFIER]
- 結果にラベル付するビルド識別子を指定します。session.tag=[TAG]
- テスト セッションの結果をマークするためのタグを指定します。dtp.additional.settings=[KEY1\=VALUE1\nKEY2\=VALUE2...]
- DTP に結果をレポートするための高度な設定を指定します。DTP は OpenID Connect ユーザー認証をサポートしています (詳細は『DTP ユーザー ガイド』を参照)。DTP サーバーで OpenID Connect が有効化されている場合、OpenID Connect 経由でユーザーを認証するよう C/C++test を設定する必要があります。
DTP サーバーへの接続設定が保存された .properties
ファイルで以下を設定します。
デバイス コード認証が使用される場合 (デフォルト):
oidc.enabled=true
- OpenID Connect 経由でのユーザー認証を有効化します。oidc.cli.mode=devicecode
- OpenID Connect サーバーでユーザー認証に使用されるメソッドを指定します。「デバイス コード認証の使用」を参照してください。
oidc.issuer.uri=[URI]
- DTP が登録された OpenID Connect サーバーの URI を指定します。oidc.client.id=[ID]
- OpenID Connect サーバーで提供された ID を指定します。oidc.client.secret=[PASSWORD]
- OpenID Connect サーバーで提供されたパスワードを指定します。oidc.keystore=[PATH]
- OpenID Connect でユーザーを認証する際に使用する証明書を格納したキーストア ファイルへのパスを指定します。oidc.keystore.password=[PASSWORD]
- 自己署名クライアント証明書を格納したキーストア ファイルのパスワードを指定します。oidc.devicecode.token.file=[PATH]
- ユーザー認証情報を含むカスタム トークン ファイルへのパスを指定します。証明書認証が使用される場合:
oidc.enabled=true
- OpenID Connect 経由でのユーザー認証を有効化します。oidc.cli.mode=certificate
- OpenID Connect サーバーでユーザー認証に使用されるメソッドを指定します。oidc.issuer.uri=[URI]
- DTP が登録された OpenID Connect サーバーの URI を指定します。oidc.client.id=[ID]
- OpenID Connect サーバーで提供された ID を指定します。oidc.client.secret=[PASSWORD]
- OpenID Connect サーバーで提供されたパスワードを指定します。oidc.keystore=[PATH]
- OpenID Connect でユーザーを認証する際に使用する証明書を格納したキーストア ファイルへのパスを指定します。oidc.keystore.password=[PASSWORD]
- 自己署名クライアント証明書を格納したキーストア ファイルのパスワードを指定します。認証が確実に成功するよう、またセキュリティ レベルを向上させるため、暗号化されたパスワードを使用することを強く推奨します。「暗号化されたパスワードの作成」を参照してください。 |
「OpenID Connect の設定」を参照してください。
C/C++test はパスワードを暗号化できます。パスワードを暗号化すると、DTP Server との通信のセキュリティが強化されます。暗号化されたパスワードを出力するには、次のコマンドを実行します。
-encodepass [your password] |
返された暗号化済みパスワードをコピーし、.properties
でこれを使用して接続を設定します。例:
dtp.password=[your encoded password
]oidc.keystore.password=[your encoded password]
devicecode モードが有効な場合、検証 URI およびユーザー コードが C/C++test のコンソールに表示されます。ユーザーはこの URI とコードを使用して認証する必要があります。認証が成功すると、トークン ファイル (ファイルへのパスは oidc.devicecode.token.file に保存されます) に情報が保存され、C/C++test を実行するたびに再利用されます。ファイルに保存された情報が無効になると、ユーザーは再び認証する必要があります。
Parasoft DTP は、ライセンスおよび開発中のソフトウェアのテストおよび解析に使用する共有アセットの管理機能を提供するほか、Parasoft ツール、サードパーティ製の解析ツール、バグ トラッキングシステムや要求トラッキングシステムなどの外部システムからデータを収集およびマージします。DTP はデータを集約して優先順位を付けるほか、ユーザーが開発プロセスを最適化するのに役立つその他の解析を行います。DTP を使用すると、複数のチームをまたぐ SDLC 全体に一貫して品質プラクティスを適用できます。
次の図は、一般的なワークフローを表しています。
Parasoft ツールにはビルド ツール (Maven、Ant、Gradle、MS Build、make など) との統合用プラグインが付属しています。これらの統合プラグインを使用すると、自動化されたビルド プロセスおよび継続的インテグレーション (CI) の一環として自動的に コードを解析し、データを DTP に送信できます。
解析ツールが実行されると、コードに関する大量の詳細データが取得されます。このデータは「観測結果」と呼ばれます。観測結果は、静的解析違反や単体テストの失敗などのコード品質データであったり、コードの作成者、スコープ、ソース管理システムの場所などの背景的な情報であったりします。
観測結果が DTP に送信されると、「指摘事項」に変換されてデータベースに格納されます。指摘事項は、観測結果を分析、標準化、集計し、対応可能なデータに変換したものです。
DTP から優先順位やフィルターされた指摘事項を直接 IDE にインポートし、問題に対処できます。
開発者がコードをソース管理システムにチェックインしなおすと、継続的インテグレーション プロセスが変更を検知し、ワークフローが繰り返されます。これにより、確実に欠陥を検出し、修正のコストが大幅に高くなる開発プロセスの後工程でバグが発生するのを防ぐことができます。