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インストール

Wind River Workbench IDE には C/C++test と Parasoft DTP Plugin for Eclips をインストールすることができます。特別な操作は必要ありません。DTP Plugin のインストール方法については「Plugin for Eclipse」を参照してください。

Engine の有効化と設定

「Engine の有効化と設定」で説明している操作手順に従ってください。以下の設定は、コマンドラインパラメーターを指定する場合に推奨します。

${scope} ${configuration} ${bdf} -compiler <compiler configuration> ${scope}

${bdf} 引数は、Wind River プロジェクトのビルドプロセスの最中に生成されるビルドデータファイルを指します。
<compiler configuration> 設定は、プロジェクトビルドに使用されるコンパイラに対応したコンパイラ構成を指します。使用できるコンパイラ構成については「サポート対象コンパイラ」を参照してください。

C/C++test 用の Wind River Workbench プロジェクトの設定

DTP Plugin for Eclipse を介して Parasoft C/C++test を使ってテストしているWind River Workbench プロジェクトのビルド設定を一部カスタマイズする必要があります。カスタマイズは、.bdf (ビルドデータファイル) が生成できるよう、プロジェクトビルドプロセスを拡張するために必要です。.bdf ファイルは、解析実行プロセスのための補完的な入力として使用されます(Engine の有効化と設定を参照)。

ビルドのカスタマイズには、1 個以上のヘルパーファイルの設定が含まれます。これは、解析プロセスのための追加的な保管入力の役割を果たす環境データファイルです。

以下のセクションで説明する操作手順に従って、Wind River Workbench プロジェクトの以下のビルド設定をカスタマイズします。

ダウンロード可能なカーネルモジュール
リアルタイムプロセスアプリケーション
再リンク可能なカーネルモジュール
共有ユーザーライブラリ
静的カーネルライブラリ
静的ユーザーライブラリ

BDF ファイルの生成の設定

プロジェクトを右クリックし、[Properties] を選択してプロジェクトプロパティの画面を表示します。
[Build Properties] カテゴリを選択し、[Build Support and Specs] タブをクリックします。

[Build command] フィールドで、%makeprefix% を以下のコマンドで置き換えます。

[DTP engine install dir]/bin/cpptesttrace.exe --cpptesttraceEnvInOutput=yes --cpptesttraceEnvars=* --cpptesttraceOutputFile=../cpptest.bdf --cpptesttraceEnvFile=../cpptest.env

--no-print-directory の部分を変更したり削除したりしないでください。最終的にコマンドは次のようになるはずです。

[DTP engine install dir]/bin/cpptesttrace.exe --cpptesttraceEnvInOutput=yes --cpptesttraceEnvars=* --cpptesttraceOutputFile=../cpptest.bdf --cpptesttraceEnvFile=../cpptest.env make -no-print-directory

BDF ファイルを削除するためのカスタムビルドターゲットの作成

プロジェクトを右クリックし、[Properties] プロジェクトプロパティの画面を表示します。
[Build Properties] カテゴリを選択し、[Build Rules] タブをクリックします。
[New] をクリックしてカスタムビルドターゲットを追加します。
カスタムビルドターゲットの名前を指定します。たとえば"remove BDF file" と指定します。

以下のコマンドを[Make rule or command ] フィールドに入力します。

rm -f %selected_project_location%/cpptest.bdf %selected_project_location%/cpptest.env

[Type] ドロップダウンリストから[Command] を選択します。
[OK] をクリックして設定を確定します。

ビルドアクションのたびに.bdf ファイルが更新されますが、古い内容は削除されません。"remove BDF file" カスタムビルドターゲットは、プロジェクトから.bdf ファイルを削除するために使用できます。.bdf ファイルのサイズが大きくなり過ぎた場合、この処理が必要なことがあります。削除した場合は、次回コード解析セッションを実行する前に.bdf ファイルを再生成しなければなりません。

BDF 生成プロセスの最適化

ワンタイム生成

プロジェクトをあまり変更しない場合、つまり、新しいファイルを追加したりコンパイルオプションを変更したりすることがほとんどない場合、ワンタイム生成を実行して.bdf の生成プロセスを最適化することができます。

「BDF ファイルの生成の設定」で説明している操作を行います。
"clean-rebuild all" サイクルを実行します。
フルリビルドが完了すると、プロジェクトに対して.bdf ファイルが生成され、ビルド設定に対して実施した変更を元に戻すことができます。