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CodeBeamer ALM は、要件を管理するための一般的なブラウザー ベースのプラットフォームです。Parasoft DTP と codeBeamer ALM との統合は、以下の機能を実現します。
次の要件は、テスト結果を codeBeamer に送信する場合にのみ適用されます。
この設定は、Parasoft 管理者が一度だけ行う必要があります。開発者、テスター、およびその他の DTP エンドユーザーは、Parasoft ツールを codeBeamer ALM と連携して使用する方法について、「Usage 」を参照してください。
Parasoft プロジェクトと codeBeamer プロジェクトを関連付けると、違反エクスプローラーまたはテスト エクスプローラー ビューから欠陥を作成し、codeBeamer の適切なプロジェクトにリンクすることができます。Sending Test Data to External System フロー を使用する場合、関連付けも重要です。DTP の複数のプロジェクトを 1 つの codeBeamer プロジェクトと関連付けることはできますが、同じ DTP プロジェクトを複数の codeBeamer プロジェクトと関連付けることはできません。
プロジェクトの関連付けを削除するには、ゴミ箱のアイコンをクリックします。プロジェクトの関連付けを削除しても、DTP のエクスプローラー ビューから codeBeamer の欠陥へのリンクは削除されません。関連付けを削除してから再作成すると、違反と codeBeamer の課題との既存リンクが再び有効になります。
DTP と codeBeamer プロジェクトの既存の関連付けの設定を変更できます。
codeBeamer に保存された要件、および Parasoft ツール (C/C++test、dotTEST、Jtest) から DTP に送信されたテスト データ、静的解析データ、ビルド レビュー データとの間のトレーサビリティを実証するのに役立つウィジェットとレポートを生成するように、DTP を構成できます。
Traceability Report にコード レビューと静的解析情報を含める場合は、ソース コード ファイルを codeBeamer の要件に関連付ける必要があります。この機能を有効化する方法については「ファイルと要件の関連付け」を参照してください。
Traceability Pack に同梱されている External System Traceability Report アーティファクトをデプロイすることで、トレーサビリティを表示および追跡する DTP インターフェイスが有効になります。Traceability Pack には、トレーサビリティ ワークフローの一部を自動化する Sending Test Data to External System フ ローも含まれています。Traceability Pack をインストールする方法については、Traceability Pack のドキュメントを参照してください。
DTP Extension Designer を使用して、External System Traceability Report および Sending Test Data to External System フローを環境にデプロイします。アーティファクトを展開する前に、「Connecting DTP to CodeBeamer ALM Server」で説明されているように、DTP が codeBeamer に接続されていることを確認します。
最初のステップは、 Traceability Pack アーティファクトをインストールすることです。このアーティファクトは、トレーサビリティを可能にする構成ファイルとアセットの集合です。
Traceability Pack をインストールした後、レポート コンポーネントを DTP 環境にデプロイします。
External System Traceability Report をデプロイすると、Report Center にドリルダウン レポートと新しいウィジェットが追加されます。ウィジェットを追加してレポートを参照する方法については「Viewing the Traceability Report」を参照してください。
このアーティファクトは、DTP Data Collector が Parasoft ツールからテスト結果を取得するときに、テスト データを codeBeamer に送信します。このアーティファクトは Traceability Pack に同梱されており、「Installing the Traceability Pack」の説明にあるように、フローをデプロイする前にインストールする必要があります。
<DTP_DATA_DIR>/conf ディレクトリにある ExternalAppsSettings.properties 構成ファイルを変更して、統合のデフォルトの動作を変更できます。すぐに利用できる DTP と codeBeamer の統合は、デフォルトまたは一般的に使用されるフィールドと作業アイテム タイプを使用するように構成されています。ただし、codeBeamer システムをカスタマイズしている場合は、次の設定を行って、DTP のデータをカスタム構成に合わせることができます。
codeBeamer.import.chunkSize | 1 回の実行で codeBeamer に送信するテスト ケースの結果の最大数を指定します。 デフォルト:
|
---|---|
codeBeamer.tracker.requirements | 要件を含む codeBeamer のトラッカーの名前を指定します。これにより、codeBeamer で構成したカスタムの要件トラッカーを DTP でのテスト結果に関連付けることができます。このトラッカーは、Traceability レポートに表示する要件も決定します。 デフォルト:
"Information" および "Folder" 要件タイプは DTP レポートで無視されます。 |
codeBeamer.tracker.test | テスト ケースを含む codeBeamer のトラッカーの名前を指定します。これにより、codeBeamer で構成したカスタムのテスト ケース トラッカーを DTP でのテスト結果に関連付けることができます。 デフォルト:
Parasoft は、テスト ケースと codeBeamer の要件との間に Verifies 関係を作成します。そのため、使用する codeBeamer 構成の特定のテスト ケースと要件トラッカーに対して Verifies オプションを必ず有効にしてください。 |
codeBeamer.workItemType.bug.status | DTP の違反エクスプローラーおよびテスト エクスプローラーで作業アイテムを作成するときに codeBeamer で作成されるバグのステータスを指定します。 デフォルト: |
DTP の違反エクスプローラーとテスト エクスプローラーから新しいバグを作成するときに codeBeamer で作成する作業アイテム タイプを指定します。これにより、codeBeamer で構成したカスタムのバグ トラッカーを DTP から作成された作業アイテムに関連付けることができます。 デフォルトでは、このプロパティは設定されていません。その結果、DTP で作成されたバグ作業アイテムは、codeBeamer のバグ作業アイテムに関連付けられます。 | |
codeBeamer.workItemType.task.status | DTP の違反エクスプローラーおよびテスト エクスプローラーで作業アイテムを作成するときに codeBeamer で作成されるタスクのステータスを指定します。 デフォルト: |
codeBeamer.workItemType.task | DTP の違反エクスプローラーとテスト エクスプローラーから新しいタスクを作成するときに codeBeamer で作成する作業アイテム タイプを指定します。これにより、codeBeamer で構成したカスタムのタスク トラッカーを DTP から作成された作業アイテムに関連付けることができます。 デフォルトでは、このプロパティは設定されていません。その結果、DTP で作成されたタスク作業アイテムは、codeBeamer のタスク作業アイテムに関連付けられます。 |
codeBeamerIssueUrl | DTP の違反エクスプローラーとテスト エクスプローラーで作成された作業アイテムを codeBeamer の作業アイテムにリンクするための URL テンプレートを指定します。 デフォルト:
|
codeBeamer ALM との統合を設定した後、開発者、テスター、およびその他のユーザーは、統合によって実現される機能を活用できます。
テスト エクスプローラーと違反エクスプローラーを使用すると、ステータスに関係なく、テストと違反に対してそれぞれバグとタスクを作成できます。テスト エクスプローラーまたは違反エクスプローラーで codeBeamer アセットを作成する方法については、以下のセクションを参照してください。
次の図は、codeBeamer ALM 環境に Parasoft DTP および Parasoft テスト実行ツールを統合するための自動インフラストラクチャの実装方法を示しています。
@test
または @req
アノテーションを使用して codeBeamer のテスト ケースまたは要件 ID を追加します。アノテーションの追加方法の詳細については、ご使用のツールのドキュメントを参照してください。@test <codeBeamer test ID>
アノテーションを使用して、テストを codeBeamer Test Cases トラッカーのアイテムに関連付けます。@req <codeBeamer System Requirements Specification ID>
アノテーションを使用して、テストを codeBeamer System Requirements Specifications トラッカーのアイテムに関連付けます。Parasoft は、テスト ケースと codeBeamer の要件との間に Verifies 関係を作成します。そのため、使用する codeBeamer 構成の特定のテスト ケースと要件トラッカーに対して Verifies オプションを必ず有効にしてください。 Sending Test Data to External System フローをデプロイした場合 (「Deploying the Sending Test Data to External System Flow」を参照)、Data Collector が Parasoft ツールからデータを受信すると、単体テストと機能テストの結果が codeBeamer に自動的に送信されます。デフォルトでは、フローは Data Collector が受信した任意のプロジェクトの単体テストおよび機能テストの結果をフォワードしますが、特定のプロジェクトのデータだけを送信するようフローを設定できます。
また、DTP REST API エンドポイントに POST リクエストを手動で送信して、DTP データベースから codeBeamer に結果を送信することもできます。API 呼び出しの DTP フィルターとビルド ID を URL パラメーターとして渡します。
curl -X POST -u <username>:<password> "http://<host>:<port>/grs/api/v1.7/linkedApps/configurations/1/syncTestCases?filterId=<filterID>&buildId=<buildID>" |
以下の表でエンドポイントのパラメーターについて説明します。
パラメーター | 値 | 説明 | 必須 |
---|---|---|---|
filterId | integer | テスト データを含むフィルター IDを指定します。フィルター ID は整数値です。フィルター名と混同しないでください。 | Required (必須) |
buildId | string | テスト データを含むビルド ID を指定します。 | Required (必須) |
| boolean |
デフォルトは | 任意 |
フィルターおよびビルド ID は、テスト エクスプローラーの URL で利用できます。
DTP は、filterId
パラメーターと buildId
パラメーターに一致するテスト結果を見つけ、そのデータを codeBeamer の作業アイテムに送信します。
@test <ID>
で結果を見つけると、codeBeamer で一致する ID を持つ Test Case トラッカーのアイテムを検索し、アイテムを更新します。codeBeamer に単体テスト ケース ID が存在しない場合、アクションは実行されません。必要に応じて、アノテーションを使用して、テストを CodeBeamer のテスト実行に関連付けます。@req <ID>
で結果を見つけると、codeBeamer で一致する ID を持つ System Requirements Specifications トラッカーのアイテムを検索します。一致が見つかった場合、要件に関連付けられたテスト ケースにテスト実行が追加されます。要件 ID に一致するテスト ケースがない場合は、テスト ケースが作成されてテスト実行が追加されます。DTP がレポートを処理し、結果を codeBeamer に送信した後、以下のような応答があります。
{ "createdTestSession": "DTPP-521", "created": [ "DTPP-519, testName = testBagSumAdd" ], "updated": [ "DTPP-519, testName = testBagSumAdd", "DTPP-518, testName = testBagSimpleAdd" ], "ignored": [ "MAGD-567, testName = testBagNegate", "QAP-512, testName = testTryThis3", "QAP-512, testName = testTryThis4", "MAGD-567, testName = testBagMultiply" ] } |
特定の DTP プロジェクトの結果を送信する
Sending Test Data to External System フローを使用して単体テストおよび機能テストの結果を送信している場合、デフォルトでは、すべて DTP プロジェクトのデータが codeBeamer に送信されます。結果として、codeBeamer ID に一致するアノテーションを持つすべての DTP プロジェクトで収集されたテストを含むよう、作業アイテムが更新されます。ただし、特定のプロジェクトのデータだけを送信するよう、フローを設定することもできます。
ノードをダブルクリックし、Property フィールドに次の文字列を指定します。
event.message.resultsSession.project |
フローを実行すると、指定した DTP プロジェクトのテスト結果だけが codeBeamer に送信されます。
テスト データを送信した後、codeBeamer で結果を表示できます。次の画像は、codeBeamer の System Requirement Specifications トラッカーを示しています。このトラッカーには、いくつかのテスト ケースが含まれています。
個々のテスト ケースについて、テスト実行などの詳細情報をさらに確認できます。
テスト実行をクリックすると、テスト ファイル、ビルド ID、テスト作成者といった実行の詳細が表示されます。
ご使用のシステムに External System Traceability Report がデプロイされている場合 (「 Enabling the Requirements Traceability Report」を参照)、ウィジェットをダッシュボードに追加して、要件からプロジェクトのテスト/静的解析/コードレビューまでのトレーサビリティをモニタリングできます。ウィジェットから、さらに詳細な情報を含むレポートを表示できます。
DTP ダッシュボード追加されたウィジェットは、個別のトレーサビリティ カテゴリに表示されます。ウィジェットを追加する方法については「ウィジェットの追加」を参照してください。
以下の設定を行うことができます。
タイトル | デフォルトのタイトルの代わりにダッシュボードに表示する新しいタイトルを入力できます。 |
---|---|
フィルター | [ダッシュボード設定] を選択してダッシュボード フィルターを使用するか、ドロップダウン メニューからフィルターを選択します。フィルターの詳細については「フィルターの作成と管理」を参照してください。 |
ターゲット ビルド | テストとコード解析を実行したビルド ID に設定する必要があります。ダッシュボード設定で指定されたビルド、最新ビルド、またはドロップダウン メニューで選択したビルドを使用できます。「ダッシュボードの設定」も参照してください。 |
種類 | Pie ウィジェットのみ 。ドロップダウン メニューからテスト、違反、またはレビューを選択し、そのステータスを示す円グラフを表示します。完全な概要をダッシュボードに表示するには、各タイプに設定したウィジェットのインスタンスを追加します。 |
プロジェクト | ドロップダウン メニューから codeBeamer プロジェクトを選択します。 |
このウィジェットには、指定された codeBeamer プロジェクトの要件の数が表示されます。
ウィジェットをクリックすると、Requirement Traceability レポート が表示されます。
このウィジェットは、プロジェクトのすべての要件に対する、テストでカバーされた要件の割合を示します。
ウィジェットの中央をクリックすると、Requirement Traceability レポート が表示されます。
色付きのセグメントは、テストの対象となる要件を表しています。ウィジェットをクリックすると、With Tests カテゴリにフィルタリングされた Requirement Traceability レポート が表示されます。
単体テスト、機能テスト、静的解析、およびピア レビューは、要件が適切かつ徹底的に実装されているかを検証するための一般的なアクティビティです。このウィジェットは、それらのソフトウェア品質アクティビティのコンテキストにおけるプロジェクト要件の全般的なステータスを表示します。品質アクティビティの種類 (テスト、静的解析違反、レビュー) ごとにウィジェットを追加して、プロジェクトの要件実装の進捗をモニタリングすることができます。
グラフ上のセクションにマウス ポインタを置くと、品質アクティビティ タイプのステータスについて詳細情報が表示されます。ウィジェットをクリックすると、選択したタイプでフィルタリングされた Requirement Traceability レポートが表示されます。
このレポートは、codeBeamer の要件とそれに関連するデータを表示します。
以下の操作を行うことができます。
codeBeamer Requirements - Pie ウィジェットのセクションをクリックすると、ウィジェットで選択した品質アクティビティ タイプだけを含むレポートが表示されます。ドロップダウン メニューを使ってタイプとステータスを切り替えることができます。[Show files/reviews] オプションを無効にして、レポートの [Files] 列と [Reviews] 列を非表示にすることもできます。[Files] 列と [Reviews] 列にデータがあるのは、要件がソース ファイルにマッピングされている場合だけです (「Enabling the Requirements Traceability Report」を参照)。この画面で [Files] 列および [Reviews] 列を無効にすると、関連するタブが Requirement Details レポート で非表示になります。
codeBeamer Requirement Details レポートは、codeBeamer の特定の要件に関連したファイル、静的解析の指摘事項、およびテストについての情報を表示します。このレポートは、codeBeamer Requirement Traceability レポートで要件をクリックすることで表示されます。
最初のタブには、作業アイテムを検証するために実行されたテストの結果が表示されます。
[View results in Test Explorer] リンクをクリックすると、作業アイテムに関連付けられたすべてのテストをテスト エクスプローラーで参照できます。
テーブルの個々のテスト名をクリックし、テスト エクスプローラーで個々のテストを参照することもできます。
2 番目のタブには、要件に関連付けられたファイルと、ファイルで検出された静的解析違反が表示されます。[違反] 列のリンクをクリックして、違反エクスプローラー で違反を確認できます。違反に関する詳細が表示されます。
このタブにデータがあるのは、要件がソース ファイルにマッピングされている場合だけです (「Enabling the Requirements Traceability Report」を参照)。要件をソース ファイルにマッピングしなかった場合は、メインの Traceability レポート ページで [ファイル/レビューを表示] オプションを無効にし、詳細レポートを再読み込みすることで、このタブを非表示にできます。
ファイルに変更レビューまたはレビュー指摘事項が含まれる場合、それらは 3 番目のタブに表示されます。リンクをクリックすると、変更エクスプローラー で確認できます。
このタブにデータがあるのは、要件がソース ファイルにマッピングされている場合だけです (「Enabling the Requirements Traceability Report」を参照)。要件をソース ファイルにマッピングしなかった場合は、メインの Traceability レポート ページで [ファイル/レビューを表示] オプションを無効にし、詳細レポートを再読み込みすることで、このタブを非表示にできます。