ほとんどのウィジェットは DTP Server 上のリソースにアクセスしますが、他のサーバーの情報を表示するウィジェットもあります。ただし、現在のブラウザーは外部サーバーへのリクエストをウィジェットに許可しません。なぜなら、セキュリティへの影響が考えられるからです。
<DTP_DATA_DIR>/conf/ExternalApiWhitelist.xml ファイルでホワイトリストにホストを追加することで、外部リソースの情報をウィジェットに表示できます。そうすれば、外部リソースを取得して内容をウィジェットに返す DTP サービスに、ウィジェットがリクエストを行うことができます。
ホワイトリストの影響を受けるのは以下のウィジェットです。
ビルド結果 | Jenkins ジョブ結果 |
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テスト | Jenkins Cobertura カバレッジ - パーセント Jenkins Cobertura カバレッジ - サマリー Jenkins テスト結果 - サマリー |
これらのウィジェットを動作させるには、ウィジェットがアクセスするホストをホワイトリスト ファイルに追加する必要があります。
エディターで <DTP_DATA_DIR>/conf/ExternalApiWhitelist.xml ファイルを開きます。以下のスキーマに従って、ウィジェットで参照される各ホスト用のエントリを追加します。
<external-api-whitelist> <host>host1.companyname.com</host> <host>host2.companyname.com</host> </external-api-whitelist>
- ファイルを保存します。DTP サービスの再開は不要です。
ホワイトリスト ファイルのエントリはホスト名であり、完全な URL ではありません。リソースの URL は、任意のポート番号、HTTP か HTTPS のいずれか、および任意のパスを使用できます。ほとんどのウィジェットの場合、ホスト名とポートの後に手動でパスを指定する必要はありません。たとえば、ホスト alpha.companyname.com をホワイトリストに追加した場合、以下のすべての URL は許可されます。
http://alpha.companyname.com/a
https://alpha.companyname.com/b
http://alpha.companyname.com:8080/x?y=z
https://alpha.companyname.com:9091/path/to/something?param=22
この例では、たとえ DTP Server が alpha と alpha.companyname.com を同じ IP アドレスに解決したとしても、URL http://alpha/path?x=y は許可されません。単純に "alpha" としてホストを参照してリソースにアクセスするには、ホワイトリスト ファイルに <host>alpha</host>
を追加する必要があります。
DTP 5.2.3 へのアップグレード
5.2.3 よりも前のバージョンの DTP では、外部リソースを取得するサーバーに制限はありませんでした。しかし、DTP 5.2.3 にアップグレードした後は、ホワイトリストが適用されます。
既存のウィジェットへの影響を最小限に抑えるために、5.2.3 へのアップグレード時に、既存のウィジェットが使用しているホスト名が自動的に ExternalApiWhitelist.xml ファイルに追加されます。アップグレードの後、ExternalApiWhitelist.xml ファイルを確認して不要なエントリを削除してください。
初回のアップグレード処理が完了した後、DTP が自動的にホワイトリストにエントリを追加したり、ウィジェットの構成と同期を取ることはありません。そのため、必要に応じて必ずホワイトリストを変更してください。