このセクションでは、Linux システム上の Eclipse に C/C++test プラグイン版をインストールする方法について説明します。
- Wind River Workbench に C/C++test プラグイン版をインストールする方法については、 「Wind River Workbench 対応プラグイン」を参照してくださ い。
- ARM DS-5 に C/C++test プラグイン版をインストールする方法については、 「ARM DS-5 の概要 - C++test との統合」を参照してください。
このセクションの内容
前提条件
システム要件
Linux 64-bit
- Linux glibc 2.12 (またはそれ以降)
- 最小 4GB のメモリ、8GB を推奨
- 2 GHz 以上のプロセッサ (x86_64 互換)、マルチ CPU 構成を推奨
- サポートされる C/C++ コンパイラ (サポートされるコンパイラについては「コンパイラ」 を参照してください)
Linux 32-bit (非推奨)
- Linux glibc 2.12 (またはそれ以降)
- 最小 4GB のメモリ、8GB を推奨
- 2 GHz 以上のプロセッサ (x86 互換)、マルチ CPU 構成を推奨
- サポートされる C/C++ コンパイラ (サポートされるコンパイラについては「コンパイラ」 を参照してください)
適切なコンパイラ構成が非常に重要
ほとんどの場合、C/C++test は静的解析および実行時テストのタスクを行うために、コンパイラお よびリンカーを起動する必要があります。静的解析と実行時テストでは通常、コンパイル、プログラムのリンクが実行されます。
C/C++test のすべての機能を利用するには、C/C++test を実行するマシンに、完全な開発環境とコ ンパイラ ツール チェーンを置く必要があります。
IDE の要件
- Eclipse IDE for C/C++ Developers および Eclipse がサポートする Java Runtime Environment (JRE)
- Wind River Workbench
- ARM DS-5
- Texas Instruments Code Composer Studio
サポートされるバージョンについては「IDE のサポート」を参照してください。
その他の要件
- すべてのユーザーが Eclipse 構成ディレクトリに書き込めなければなりません。現行の Eclipse 構成ディレクトリに書き込めないユーザーがいる場合は、Eclipse 構成ディレクトリ の場所を変更する必要があります。このディレクトリを変更するには
<Eclipse_Installation_dir>/configuration/config.ini
ファイルを開き、次の書式の行を追加します。[email protected]/EclipseConfigData
(適切な場所を必ず入力してください)。この設定によって、Eclipse のすべての構成データ が$(HOME)/EclipseConfigData
ディレクトリに保持されます。ユーザーはこの場所へのフル アクセス権を持っていなければなりません。 - 前のバージョンの C/C++test がインストールされている場合、最新の C/C++test は新しいディレクトリにインストールする必要があります。前のバージョンとは別のディレクトリに最新の C/C++test をインストールした後、最新の C/C++test を指すよう PATH 変数を変更してください。
- インストール中、Eclipse インストール ディレクトリへの書き込み権限が必要です。
- C/ C++test プロジェクト データのためのディスク容量
- 推奨される日本語エンコーディングは Shift_JIS (UNIX では ja_JP.PCK ロケール) です。他のエンコーディングを使用すると、フォントの問題が発生したり C/C++test でテスト結果の読み込みができなくなる可能性があります。
- インストール スクリプトは、作業ディレクトリに書き込み権限があることを必要とします。
警告 - 書き込み権限に制限がある場合のインストールについて
Eclipse コンフィギュレーション/ キャッシュ データの場所の既知の問題 (https://bugs.eclipse.org/bugs/show_bug.cgi?id=54919) によって、C++test のインストール後にEclipse が適切に起動しないことがあります。
この問題を回避するには、次の操作を行います。
<Eclipse_Installation_Dir>/configuration/config.ini
ファイルを開きます。- 次の行を追加します ( 実際のディレクトリ名は異なる場合があります)。
[email protected]/EclipseConfigData
結果として、Eclipse はそのすべてのコンフィギュレーション データを $(HOME)/EclipseConfigData
ディレクトリに保持します (この場所への完全なアクセス権が必要です)。
マルチ ユーザー インストール
C/C++test がインストールされた複数の Eclipse インスタンスを並行して実行する方法については「マルチ ユーザー インストール」を参照してください。
インストール
Parasoft Test コンポーネント
C/C++test Professional には、複数の Parasoft 9.x 製品で共通に使用する Parasoft Test コンポーネントが含まれています。C/C++test Professional と他の Parasoft Test 9.x 製品を 1 つの Eclipse で実行する場合、下記の説明に従って C/C++test のインストールを実行し、他の Parasoft Test 製品が使用する Eclipse インストール ディレクトリと同じディレクトリを指定してください。
Parasoft Test がすでにインストールされている場合、Parasoft Test は C/C++test のインストール中に (必要に応じて) 最新のバージョンにアップグレードされます。
Linux システム上の Eclipse に C/C++test プラグイン版をインストールするには、次の操作を行います。
- インストール先ディレクトリに配布ファイルをコピーします。
- Linux は異なるバージョンの同じソフトウェアを同一マシンにインストールすることを制限していないため、最も良い C/C++test のインストール方法は、 バージョンごとにディレクトリを分けることです。
- たとえば、ソフトウェアを /opt/app/ にインストールしているものとします。推奨されるインストール ディレクトリ構成は、/opt/app/parasoft/cpptest-extension/<version> になります。バージョン 10.3 であれば /opt/app/parasoft/cpptest-extension/ 10.3/ に、バージョン 10.4 であれば /opt/app/parasoft/cpptest-extension/10.4/ にインス トールされます。これは最も安全で直感的かつ柔軟なインストール構造です。イン ストール中、C/C++test Extension ファイルと Parasoft Test ファイルのインストール先を入力するよう求められます。デフォルトは parasoft/cpptest-extension/<version> および parasoft/test-extension/<version> です。この場合、配布ファイルのターゲットの場所は /opt/app になるはずです。
- 適切なコマンドを使ってインストール スクリプトを解凍します。
gunzip cpptest_<version>_<arch>.tar.gz
tar -xf cpptest_<version>_<arch>.tar
- 次のコマンドを実行してインストール スクリプトを実行します。
.cpptest_<version>_<arch>.sh
- 適切な Eclipse/CDT ターゲット プラットフォーム タイプを選択します。
- Eclipse (または Development Suite)のインストール ディレクトリを指定して [OK] をクリックします。
- .eclipseproduct ファイルがあるディレクトリを選択してください。
後で C/C++test をアンインストールする場合、次の操作を行います。
- C/C++test のインストール ディレクトリに移動します。
extuninstall
コマンドを実行します。Eclipse から C/C++test の登録が削除されます。- (オプション) ハード ディスクから C/C++test のファイルを削除します。
別のインストール方法
サイレント インストールの詳細については、「インストール中における C++test の事前設定 」を参照してください。
起動
C/C++test を起動する前に
C/C++test で正しくコンパイラと makefile 設定を自動検出するには、必要な実行ファイル (コンパイラ、リンカー、makefile など) を PATH 変数に正しく設定する必要があります。「正しく設定」の意味は、コンパイラによって異なりますが、通常は PATH 変数に実行ファイルが含まれることです。
C/C++test プラグインを起動するには、次の操作を行います。
- 通常と同じように Eclipse を起動します。
Eclipse は自動的に C/C++test プラグインを検出します。
Eclipse が起動し、Eclipse のメニュー バーに [Parasoft] メニューが表示されます。表示されない場合、[ウィンドウ] メニューの [パースペクティブを開く] > の [その他] をクリックし、[C++test
] を選択して [OK] をクリックします。
C/C++test が正常にインストールされていないと思われる場合、「トラブル シューティングと FAQ」 のよくあるインストールの問題を解決する方法を参照してください。