このセクションでは、SOAtest の品質ポリシー適用機能の概要を説明します。

このセクションの内容:

ポリシー適用の詳細

SOAtest は、完全な SOA ポリシー適用ソリューションであり、WSDL、スキーマ、SOAP メッセージ、その他の XML ドキュメントや SOA メタデータ コンポーネントを対象とした実行可能なルールによってポリシーを適用します。

SOA デプロイメントが従うべきポリシーを定義したら、SOAtest を使用して開発および QA プロセス全体にそれらのポリシーを適用できます。たとえば、SOAtest はスキーマやセマンティックな妥当性の検証によって、W3C および OASIS の標準への準拠を検証し、Basic Profile 1.1、1.2 または 2.0 の検証によって WS-I Interoperability への準拠を検証し、さまざまな他の WS* 標準を適用するために必要なルールを実装しています。さらに、SOAtest を使用すると、企業独自のガイドラインや、セキュリティ、保守性、再利用性に関するポリシーへの準拠を強制することもできます。 

レジストリに基づくポリシー管理

SOAtest は、さまざまな商用レジストリをネイティブ サポートしています。この統合機能により、チームは品質ワークフローを自動実行し、SOA ガバナンスのための活動というコンテキストの中で品質データを位置づけることができます。レジストリに定義された Web サービス アセットに対して、設計および開発ポリシー (標準、コンプライアンス、セキュリティ、ベスト プラクティスなど) のテストを作成するために必要な情報を自動的に抽出します。また、サービス アセットを選択し、関連するポリシーを検証することで、相互運用性および一貫性を保証することもできます。SOAtest は IBM、HP、Microsoft などのベンダーが提供する任意の UDDI レジストリを検索できます。これによって、サービスのライフサイクル全体にわたる品質を継続的に可視化することができます。

WSDL、スキーマ、 セマンティック検証

WSDL の検証は、Web サービスのテストの第一ステップと考えることができます。一般的に WSDL はさまざまなツールによって自動生成されますが、だからといって WSDL が正しいとは限りません。WSDL が手動で変更される場合は、WSDL の検証がいっそう重要になります。WSDL が正しく、仕様に準拠していることを保証すると、サービスのコンシューマーが正しく機能できるほか、ベンダーの囲い込みを避けることで相互運用性を確保し、サービスの再利用という SOA の目的を実現できます。

確実に WSDL がスキーマに準拠し、XML 検証テストにパスするように、SOAtest は包括的な WSDL テストのテスト スイートを自動生成することができます。また、相互運用性のチェックを行って Web サービスが WS-I に適合しているかを検証します。

WS-* 標準の検証

SOAtest は WSDL、スキーマ、SOAP メッセージ、その他の XML ドキュメントや SOA メタデータ コンポーネントを対象とした実行可能なルールによってポリシーを適用します。たとえば、スキーマやセマンティックな妥当性の検証によって、W3C および OASIS の標準への準拠を検証し、Basic Profile 1.1、1.2 または 2.0 の検証によって WS-I Interoperability への準拠を検証し、さまざまな他の WS* 標準を適用するために必要なルールを実装しています。さらに、SOAtest を使用すると、企業独自のガイドラインや、セキュリティ、保守性、再利用性に関するポリシーへの準拠を強制することもできます。

相互運用性テスト

SOAtest は、WSDL および SOAP トラフィックが Basic Profile 2.0、1.2 または 1.1 に適合しているかどうかを、WS-I Testing ツールを使用して検証します。SOAtest はトラフィック モニターとアナライザーの両方の機能を備え、ユーザーが介入してモニターをセットアップしたり、構成ファイルによってアナライザーを設定する必要がないため、WS-I Testing ツールは使い勝手のよいツールです。必要な入力は WSDL の URL だけです。 

推奨するワークフロー

SOA アーキテクトは、SOAtest のポリシー適用コンポーネントを使用してポリシー ルールを定義できます。Web サービス開発者、QA、テスト エンジニアは SOAtest を使用して、アーキテクトが定義したルールにサービスが準拠しているかどうかを開発ライフサイクルの早い段階で検証できます。アーキテクトはルールのコンプライアンス状況をモニターし、開発プロセスを可視化してコントロールすることができます。

 
さらに、Parasoft Team Server を利用すると、アーキテクトが定義したルールを組織全体に適用することもできます。Team Server は、複数の Parasoft 製品間でルールおよびテスト ポリシーを共有するためのサーバー コンポーネントです。

チュートリアル

SOA ポリシーへの準拠をモニターするための詳細な手順については、「設計時と開発時のポリシーの適用」を参照してください。

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