このセクションでは、Check Links ツールについて説明します。Check Links ツールは、Web ページ上のリンクの問題を検出します。

このセクションの内容:

Check Links とは

Check Links ツールは、存在しないページへのリンク、不正なメールアドレス、不正な形式の URL、接続できないサーバーへのリンクなどを検出します。また、アンカーの重複や Web サイトのルートの下にないページへのリンクも検出できます。

このツールは Browser Playback Tool に連結し、特定のテスト ステップでリンクをチェックできます。 

指定のファイルの静的解析を実行する際 (「静的解析の実行」)、または機能テスト スイートを実行する際 (「Web シナリオに対して静的解析を実行するよう SOAtest を構成する」) にもリンクをチェックします。静的解析中にリンクをチェックするには、 [リンク チェック] カテゴリの [リンクの有効性を確認する] ルールを使用します。このルールは Check Links ツールと同じカスタマイズ オプションを設定できます。

Check Links の設定

次のオプションを設定できます。

  • mailto アドレスをチェック: mailto アドレスの整合性を検証します。多くのメール サーバーはセキュリティ上の理由からメール アドレスを検証しません。
    • [次のアドレスで E-mail をチェック] フィールドに自分のメール アドレス (たとえば [email protected][email protected] など) を入力して自身を識別する場合、メール サーバーから正確な情報が返ってくる可能性が高くなります。
  • 存在しないページのチェック: 現在のプロジェクト ツリーに存在しないページがリクエストされた場合、 HTTP 接続を使用して実際にそのページが存在しないかどうかを確認します。Check Links ツールは、現在のプロジェクト ツリーに存在するページへのリンクは正常であると判断します。このオプションをオンにすると、現在のプロジェクト ツリーに存在しないページへのリンクを発見したとき、 Check Links ツールはリンクをチェックします。
  • meta タグによるリフレッシュおよび JavaScript によるリダイレクトに従う: meta リフレッシュや JavaScript リダイレクトでリダイレクトされたページをチェックします。 次の状況でエラーを報告してほしいときに、このオプションをオンにします。a) meta リフレッシュや JavaScript リダイレクトが正常に動作しない場合 (たとえば、指定のページではなく存在しないページへリダイレクトされる場合など) 。 b) 破損リンクへ誘導されると、 meta リフレッシュや JavaScript リダイレクトによって、 Check Links ツールの [これらの URL へのリンクをエラーとしてレポート] リストに登録したエラーページへリダイレクトするページを返す場合。
    • 例としては、ユーザーがブロークン リンクに接続しようとしたとき、サーバーは http://www.parasoft.com/redirect.htm ページを返すと仮定します。http://www.parasoft.com/redirect.htm は、meta リフレッシュまたは JavaScript リダイレクトで http://www.parasoft.com/oops.htm ページへリダイレクトします。また、 http://www.parasoft.com/oops.htm へのリンクはエラーとみなすものとし、[meta タグによるリフレッシュおよび JavaScript によるリフレッシュによるリダイレクトに従う] オプションはオンであるとします。トップ ページにあるプロダクト ページへのリンクがブロークン リンクの場合、プロダクト ページへ接続しようとするとサーバーは http://www.parasoft.com/redirect.htm を返し、さらに http://www.parasoft.com/oops.htm へリダイレクトされます。 SOAtest はプロダクト ページ (<A HREF="products.htm">Products</A>) へのリンクをブロークン リンクとして報告します。トップ ページ http://www.parasoft.com/index.htm はブロークン リンクのソース元と見なされます。
    • もう 1 つの例としては、ユーザーが商品紹介ページで "購入" リンクをクリックすると、サーバーは meta リフレッシュまたは JavaScript リダイレクトで購入ページへリダイレクトさせるページに移動させると仮定します (この設定は、何人のユーザーが詳細ページを見た後に購入を決めたかを追跡するのに役立ちます) 。また、 [meta タグによるリフレッシュおよび JavaScript によるリフレッシュによるリダイレクトに従う] オプションはオンであるとします。"購入" リンクをクリックしたユーザーが meta タグ リフレッシュまたは JavaScript リダイレクトで購入ページ (http://www.parasoft.com/purchase.htm) にリダイレクトする設定を含むページ (http://www.parasoft.com/redirect.htm) へ移動したが、ページのリダイレクト設定が壊れていた場合、 SOAtest は購入ページへのリンク (<A HREF="purchase.htm">Purchase</A>) をブロークン リンクとして報告し、http://www.parasoft.com/redirect.htm ページをブロークン リンクのソース元と見なします。
    • SOAtest は遅延時間が [最大リフレッシュ遅延時間] フィールドに指定された時間以内は meta リフレッシュを追跡します。遅延時間の設定は JavaScript リダイレクトには適用されません。
  • 次のカテゴリのエラーをチェック: Check Links ツールがチェックするエラーのカテゴリを指定します。チェック可能なエラー カテゴリは以下のとおりです。
    • 無効な形式の URL: 非標準の URL フォーマットを使用する URL 、改行コードを含む URL 、不正な形式のスラッシュを使用する URL へのリンク。
    • 無効なアンカー: 重複または欠損があるアンカー。
    • ブロークン リンク: 指定された場所へ接続できない、または [これらの URL へのリンクをエラーとしてレポート] に指定したページへ接続するリンク。
    • 到達できないホスト: ネットワークから物理的に切断された Web サーバーへ導くリンク。
    • 不明なホスト:  ドメイン名 (DNS 名) がネットワーク認証で登録されていない (したがって無効である) マシンへ導くリンク。
    • サイト ルート外ページ: 現在のサイト ルートの下にないページへのリンク。たとえば、http://www.parasoft.com/index.htm に相対リンク <A HREF="../../../noaccess.html”> が含まれている場合、 noaccess.html はサイトのルート外のページとして報告されます。
    • サーバー接続エラー: 非アクティブまたは正常稼働していない Web サーバーへ導くリンク。Web サーバーが有効なドメイン名 (DNS 名) を所持していて物理的にネットワークに接続されているが、 Web サーバー ソフトウェアに問題がある場合などに発生します。
  • これらの URL へのリンクをエラーとしてレポート: エラーの発生を示す URL を記録できます。SOAtest は、このリストに記録されている URL を示すリンクを見つけた場合、ブロークン リンクエラーを報告することによって、いつエラーが起こったのかを究明しやすくします。リストへの URL の追加は、[追加] から個別に追加する方法と、[インポート] からテキスト ファイルから URL リストをインポートする方法があります。
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