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推奨事項

VxWorks 653 プロジェクトのテストは、Wind River GCC 3.3.x コンパイラ ファミリー向けにサポートされています。

VxWorks 653 プロジェクトにはカスタムのセットアップ手順を適用するべきです。なぜなら、 VxWorks 653 プロジェクトは Wind River Workbench マネージド ビルド システムによってサポートされていないため、標準の Workbench 統合機能を使って C++test がビルド情報を取得できないためです。

プロジェクトの設定

現在の VxWorks 653 プロジェクト構成に最も適した説明に従ってください。

Wind River Workbench プロジェクトの場合

VxWorks 653 プロジェクトが、ユーザー定義の makefile ベースのビルドの Wind River Workbench プロジェクトとして構成されている場合、次の操作を行います。

  1. プロジェクトを右クリックし、ショートカット メニューから [プロパティ] を選択します。
  2. 左側のペインの [Parasoft] > [C++test]カテゴリを展開します。
  3. [ビルド設定] を選択します。
  4. [オプション ソース] ドロップダウン リストから [ビルド システムのオプションを使用] を選択します。
  5. 必要に応じてビルド コマンドラインを変更します (多くの場合、CPU、BSP、PARTADDR 属性を設定する必要があります)。
    • コマンドラインの例:
      make -f Makefile.wr CPU=SIMNT BSP=simpc PARTADDR=0x28000000 -i CXX=${CPPTEST_SCAN} CC=${CPPTEST_SCAN} LD=${CPPTEST_SCAN}
    • 一般的に、このビルド コマンドはオリジナル ビルドで使用されたコマンドに一致させるべきですが、コンパイラとリンカーの参照に使用される変数は、オプション スキャン ユーティリティで代替するべきです。
    • 詳細は「既存のビルド システムを使った C++test プロジェクト」を参照してください。
  6. [コンパイラ設定] の [種類] ドロップダウン リストから [Wind River GCC 3.3.x] を選択します。
  7. プロパティ ウィンドウを閉じます。

注意

  • VxWorks 653 プロジェクト ソース コードの一部は、make ビルドの最中に生成され、ビルドのたびに再生成されます。これらのファイルは、プロジェクトのショートカット メニューから [リフレッシュ] を実行すると、Workbench プロジェクト中に表示されます。
  • デフォルトでは、[ビルド コマンドライン] のコマンドは make -B オプションを含みます。-B オプションはすべてのターゲットを無条件に make します。C++test は、すべてのターゲットからビルド フラグが収集されるよう、この -B オプションを使用します。ただし、VxWorks 653 make ファイル に対して -B オプションを使用すると、ビルド プロセスの無限ループなどの問題が発生することがあります。ビルド プロセスの問題を回避し、ビルド プロセスから確実にすべての必要な情報を C++test が収集するよう、次の方法を推奨します。初回の解析の前、またはビルド フラグ セット/ビルド ファイル セットに影響しそうなビルド システムの変更を行った後、ビルド オプションのスキャンに使用される、ビルド実行が必要なすべての情報を確実に収集するよう、clean ターゲットを呼び出します。また、任意の設定として、[ビルド コマンドライン] のターゲット リストの先頭に clean ターゲットを指定することができます。

    make -f Makefile.wr CPU=SIMNT BSP=simpc PARTADDR=0x28000000 -i CXX={CPPTEST_SCAN} CC=${CPPTEST_SCAN} LD=${CPPTEST_SCAN} clean all

Wind River Workbench プロジェクトではない場合

VxWorks 653 プロジェクトが Wind River Workbench プロジェクトとして構成されていない場合、ビルド データ ファイルを使ってプロジェクトをインポートするための一般的な手順に従ってください。詳細については「cpptestscan または cpptesttrace を使ってビルド データ ファイルを作成する」を参照してください。たとえば、次のようなコマンドを使ってビルド データ ファイルを生成します。

make CPU=PPC604 BSP=wrSbc750gx PARTADDR=0x40000000 CC="cpptestscan ccppc --cpptestscanOutputFile=D:/output.bdf --cpptestscanProjectName=HelloWorldFromBdf" LD="cpptestscan ldppc --cpptestscanProjectName=HelloWorldFromBdf --cpptestscanOutputFile=D:/output.bdf"

このコマンドは、output.bdf というビルド データ ファイルを作成して D ドライブに保存します。「既存のビルド システムを使った C++test プロジェクト」の説明にあるように、このビルド データ ファイルを使って、プロジェクトを C++test にインポートすることができます。その際、必ず Wind River GCC 3.3.x をコンパイラの種類として選択してください。C++test のプロジェクト プロパティ パネルを開き、[ビルド設定] ページの [コンパイラ設定] にある [種類] オプションで [Wind River GCC3.3.x] を選択します。

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