C++test スタンドアロン版と C++test Eclipse プラグイン版の両方で、Renesas RX と C++test を連携して使用することができます。特別な統合は必要ありません。

C++test は RX の開発環境と実際に「統合」するわけではありません。C++test は RX のコンパイラをサポートするようにあらかじめ構成されているため、C++test プロジェクトで RX コンパイラを使用することができます。

サポートの概要

cpptesttrace ユーティリティを使って、e2studio プロジェクトに基づいて .bdf ファイルを作成し、 この .bdf ファイルを解析のために C++test にインポートすることができます。「e2studio プロジェクトから .bdf ファイルを生成する」および 「C++test への BDF ファイルのインポート」を参照してください。

以下のバージョンのコンパイラと環境がサポートされます。

  • Renesas RX (Renesas Electronics e2studio) C/C++ Compiler V2.02.x (静的解析のみ)  
  • Renesas RX (Renesas Electronics e2studio) C/C++ Compiler V2.05.x

e2studio プロジェクトから .bdf ファイルを生成する

  1. コンソールを開きます。  
  2. e2studio には、必要な環境変数を設定するスクリプトが用意されています。<renesas_rx_installation_dir>\setccrx_sample で正しい "InstallDirectory" 変数を設定した後、このスクリプトを実行できます。  
    そうでない場合、コンパイラが必要とする環境変数 (BIN_RX、INC_RX、RXC_LIB、TCINSTALL、TMP_RX) を設定し、PATH に <renesas_rx_installation_dir>\bin を追加します。
  3. PATH に C++test のインストール ディレクトリを設定します。  
  4. プロジェクトのターゲット構成ディレクトリに移動します (<project_workspace_location>/<Debug or HardwareDebug>)。  
  5. 以下のコマンドを実行します。  

    cpptesttrace --cpptesttraceProjectName=<prj_name>
    --cpptesttraceOutputFile=<prj_dir>\<prj_name>.bdf
    <path_to_e2studio>\e2_studio\Utilities\make.exe all


ログを有効にするには、make.exe の呼び出しの後で all コマンドの前に、-d オプションを追加します。

注意

--cpptesttraceOutputFile オプションには絶対パスを指定してください。なぜなら、いくつかの .bdf ファイルは、Renesas RX ツール チェーン コマンドによって生成される作業ディレクトリを通じて展開される可能性があるからです。空白や括弧を含むオプションの場合、引用符でオプションを囲む必要があるかもしれません。

デフォルトでは、トレース機能はビルトイン コンパイラ構成を介して C++test によって認識される各ツールチェーンの実行ファイル名をキャプチャーするように設定されています。プロセスのコマンドラインがスキャンされない場合は、cpptesttrace コマンドに --cpptesttraceTraceCommand オプションを追加して、コンパイラとリンカーの実行ファイル名を指定します。

例:

--cpptesttraceTraceCommand=ccrx\.exe$|rlink\.exe$

cpptesttrace は追加書き込みで出力ファイルに追記します。そのため、プロジェクトを再スキャンする前に、以前の .bdf ファイルを削除するべきです。


C++test への BDF ファイルのインポート

  1. コンソールを開きます (または、BDF の生成に使用したコンソールを使用します)。  
  2. ドキュメントで説明されているように、適切なツールチェーンのための環境を設定します (PATH に実行ファイルを設定)。  
  3. C++test を起動します。  
  4. ドキュメントで説明しているように、BDF ファイルをインポートするための操作を行います (「 GUI ウィザードで BDF ファイルをインポートしてプロジェクトを作成する 」 を参照)。  
  5. [プロパティ] > [Parasoft] > [C++test] > [ビルド設定] で、プロジェクト設定が正しいことを確認します。  

既存のソースの場所に新しいソースを追加しているのでないかぎり、オリジナル プロジェクトに変更があった場合はプロセス全体を繰り返す必要があります。

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