このセクションでは、C/C++test をテストプラクティスの管理と適用を集中化する Team Server に接続する方法について説明します。
このセクションの内容
Team Server とは
Parasoft Team Server は、テストコンフィギュレーションなどのテスト設定をチーム全体で共有できるようにするソフトウェアです。テストコンフィギュレーションのほかに、ルール、ルールマッピング、 抑制、スキップするリソース、コードレビュータスク、およびテスト結果を共有できます。
前提条件
Team Server を使ってファイルを共有するには、チーム中のマシンの 1 台に Team Server (別売) をインストールして配置する必要があります。Team Server については、テクマトリックスまでご連絡ください。
Team Server との接続
Team Server をインストールしてデプロイしたら、チーム内のすべてのマシンを Team Server に接続する必要があります。Team Server に接続していない Parasoft 製品は、 Team Server のファイル/ コンフィギュレーション/ タスクの共有と管理を利用できません。
Parasoft 製品を Team Server に接続するには、Parasoft 製品がインストールされている各マシンで次の操作を行います。
- [Parasoft] メニューの [設定] をクリックして [設定] ウィンドウを表示します。
- [Parasoft] カテゴリの [Team Server] を選択します。
- 「C++test 環境設定-概要」の説明に従って適切な Team Server をまだ設定していない場合、次の操作を行います。
- [Team Server を有効にする] チェックボックスをオンにします。
- [ホスト名] フィールドにチームの Team Server ホスト (ホスト名または IP アド レス) を入力します。
- [ポート番号] フィールドにチームの Team Server のポート番号を入力します。
- Team Server へのログインが必要な場合、[アカウントログインを有効にする] チェックボックスをオンにし、Team Server にログインするためのユーザー名とパスワードを入力します。Team Server の設定によって、チームメンバーごとに個別のユーザー名とパスワードを使用する場合と、チームメンバー全員が同じアカウントを共有する場合があります。
- [接続のテスト] ボタンをクリックして Team Server への接続を検証します。
- キャッシュされたデータを再利用して Team Server での操作の数を最少にするには、[キャッシュモードを有効にする] チェックボックスをオンにします。
- キャッシュモードを有効にすると、パフォーマンスが向上することがあります。ただし、キャッシュの後にルールやテストコンフィギュレーションが更新された場合、 古いバージョンのものが配布されるというリスクもあります (デフォルトでは、ファイルは 8 時間ごとに更新されます)。キャッシュの後にファイルが更新された場合には、[リフレッシュ] ボタンをクリックして強制的にキャッシュをリフレッ シュすることができます。
- [適用] をクリックして設定を適用します。
- [OK] をクリックして設定を保存します。
Team Server タイムアウト時間の延長
デフォルトでは、Parasoft Test は Team Server からの応答を 60 秒間待ちます。60 秒以内に応答 がない場合、タイムアウトします。
タイムアウト時間を延長するには、次の設定を行います。
- スタンドアロンの場合: 次の引数を使ってツールを起動します。
-J-Dparasoft.tcm.timeout=[timeout_in_seconds]
プラグインの場合: 次の引数を使ってツールを起動します。
-vmargs -Dparasoft.tcm.timeout=[timeout_in_seconds]
チームデータのエクスポート
次のデータをコピーして、チームデータをエクスポートすることができます。
- 1 つの Team Server アカウントのすべてのデータを別の Team Server アカウントにコ ピーする (新しい場所を使用するようパスを変換するかどうかを指定できます)。
- 同じ Team Server アカウント内で、抑制情報とリソースデータを別の場所にコピーする。
チームデータをエクスポートするには、次の操作を行います。
- [設定] ウィンドウで [Team Server] を選択します。
- [チームデータのエクスポート] ボタンをクリックします。
- エクスポートするデータ、エクスポート先の場所、およびエクスポート中にパスを変換するかどうかを指定します。
エクスポートの使用例
Team Server のチームデータをエクスポートすることは、特に次の場合に役立ちます。
IDE プロジェクトの名前を変更する
プロジェクト名を変更した後に、リソースデータの設定と抑制情報を確実に利用できるよう、エクスポート ウィザードを使用してデータをコピーし、パスの再配置を行うことができます。例:
新しい Team Server ユーザーに接続する、プロジェクトの新しいバージョンを作成する
ソース管理システム (ブランチ) でプロジェクトの新しいバージョンが作成される場合、新しい Team Server ユーザーも作成することを推奨します。この新しい Team Server ユーザーは、この バージョンのプロジェクトについてテストコンフィギュレーション、ルール、抑制情報などのデー タを管理します。
当初、Team Server の新規エリアには現行プロジェクトの情報が挿入されます。 新しい Team Server ユーザーを作成したら、ウィザードを使って現行ユーザーから新規ユーザーに すべてのデータをコピーできます。この構成によって、Team Server は 2 つのバージョンのために 2 つの個別のエリアをサポートします。
今後、一方のバージョンでテストコンフィギュレーション、ルール、抑制を変更しても、もう一方 のバージョンには影響しません。
プロジェクト/ ソリューションのレイアウトを変更する場合
例えば、個別のフォルダーにチームの成果物を追加するものとします。現在/My Project/src/... にあるすべての成果物を /My Project/... に移動したいものとします。Team Server のデータを失わずにこの操作を行うために、/My Project/src から /My Project にデータをコピーできます。