このセクションでは、Lines Client ツールについて説明します。Lines Client ツールは、複数行のテキストと、テキストの各行を要素とする XML の間の変換をサポートします。また、Lines Client ツールは Lines Call Back ツールに対応します。Lines Call Back ツールは、受信した行メッセージの処理を容易にします。
このセクションの内容:
概要
Lines Client は EDI Client ツールの一種であり、複数行のテキスト メッセージの処理用に構成されています。[ツールの追加] ウィザードから直接 Lines Client ツールを作成できます。または、EDI Client ツールを追加してから、形式を行に変更することもできます。すると、ツールの名前が Lines Client に変わります ([デフォルト名の使用] オプションがオフにされていない場合)。
同様に、Lines Call Back ツールは複数行のテキスト メッセージの処理用に構成された Enhanced Call Back ツールの一種です。Lines Call Back ツールを作成するには、Enhanced Call Back ツールを追加し、形式を行に変更します。すると、ツールの名前が Lines Call Back に変わります ([デフォルト名の使用] オプションがオフにされていない場合)。
Lines ツールには行固有の変換オプションはないことに注意してください。
SOAtest で行形式を処理
SOAtest は、複数行のテキストをテキストの各行を要素とする XML に変換します。この変換により、プレーン テキスト メッセージをすばやく構成、送信、検証することができます。
行形式は、標準に基づいていません。この形式は、任意の値を XML ツールへの入力として使用できるよう、臨時的な XML への変換を可能にするために用意されています。
テキスト入力があり、そのうちの特定の行を抽出したい場合などに行形式を使用します。たとえば、サーバーから FTP でファイルを取得する必要があるが、ファイルの名前はわからず、ただ一番新しいファイルを取得する必要があるといったケースがあるかもしれません。その場合、FTP Client で ("-rt" 引数を付けて) 最後に更新されたファイルが先頭に来るようにして FTP サーバーのファイル一覧を取得します。FTP Client のメッセージ出力に行モードの XML Converter を連結します。そして XML Converter に XML Data Bank を連結し、必要な行を抽出します。
次のサンプルは、簡単なメッセージ変換の例です。
テキスト:
Last,First Dafoe,Daniel O'Hara,Maureen
XML:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <root> <line>Last,First</line> <line>Dafoe,Daniel</line> <line>O'Hara,Maureen</line> </root>
変換オプション
Lines Client および Lines Call Back ツールには変換オプションがありません。