このセクションは、C/C++test で発生する可能性がある問題のトラブルシューティングに役立ちます。
全般
どのファイルが解析されるのか。ヘッダー ファイルを解析する方法は?
C/C++test は、C/C++ ソース ファイルは直接解析しますが、ヘッダー ファイルは間接的に解析します。現在選択されている内容に基づいて、C/C++test はすべての C/C++ ソース ファイルを解析し、選択されているすべてのソース ファイルとヘッダー ファイル (ソース ファイルによってインクルードされているヘッダー ファイルのみ) について違反をレポートします。
例:
- プロジェクト ルートを選択した場合、すべてのソース ファイルが解析されます。ヘッダー ファイルも間接的に解析されます。
- 1 つのソース ファイルを選択した場合、その選択したファイルだけが解析されます。ヘッダー ファイルは解析されません。
- 1 つのソース ファイルと 1 つのヘッダー ファイルを選択した場合、ソース ファイルは解析されます。ソースによってインクルードされている場合、ヘッダー ファイルも解析されます。
- ヘッダー ファイルだけを選択した場合、C/C++test は解析をスキップします。C/C++test はヘッダー ファイルを直接解析しないからです。
C/C++test コンソールの冗長レベルを変更するには?
[Parasoft] メニューの [設定] をクリックして [コンソール] をクリックし、冗長レベル (高、通常、低) を選択します。
高 | 通常 | 低 | |
---|---|---|---|
基本情報 現行のステップの名前とステータス (終了、失敗、最新) | 〇 | 〇 | 〇 |
エラー | 〇 | 〇 | 〇 |
警告 | 〇 | × | × |
コマンド ライン | 〇 | 〇 | × |
静的解析と単体テストの実行中に表示される違反 | ○ すべてを表示 | ○ 一部省略 | × |
C/C++test がメモリ不足になったらどうすればいいのか ?
CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS オプションを使用して、-Xmx
の値を指定することでメモリの割り当てサイズをカスタマイズできます。この方法は、静的解析を実行する場合や、結果を DTP にレポートする場合に特に便利です。詳細は「詳細オプションの設定」を参照してください。
C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合、「C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合」を参照してください。
プロキシ経由で C/C++test を利用する方法
プロキシ サーバー経由で接続するには、次の場所にある parasoft.properties でプロトコル固有のシステム プロパティを設定する必要があります。
Visual Studio 2015-2019 の場合
<
INSTALL-DIR>/plugins/com.parasoft.ptest.common.vstudio/parasoft.properties
Visual Studio 2022 の場合
<INSTALL-DIR>/ptest/plugins/com.parasoft.ptest.common.vstudio/parasoft.properties
たとえば、HTTPS プロトコルを使用する場合、HTTPS 用のシステム プロパティが設定されていることを確認します。最小限でも、https.proxySet=true
、https.proxyHost=[hostname]
、およびhttps.proxyPort=[port number]
を設定する必要があります。プロキシ サーバーが認証を要求する場合、https.proxyUser
および https.proxyPassword
プロパティを使用して認証情報を設定できます。
コマンドは次のようになります。
https.proxySet=true https.proxyHost=proxy.parasoft.com.pl https.proxyPort=3128 https.proxyUser=username https.proxyPass=password
さらに、https.nonProxyHosts
プロパティを設定して、プロキシ経由での接続が要求されないホストを指定することもできます。
問題が発生した場合、C/C++test サポートにどんな情報を送信すればいいのか?
「サポート アーカイブの準備」を参照してください。
インストール
マシン ID が変わってしまうのを防ぐ方法
ネットワーク環境が変わると、マシン ID の計算に使用されるインターフェイスが変わり、結果としてマシン ID が一定でなくなる可能性があります。PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES 環境変数を使用すると、安定したインターフェイスを指定し、マシン ID が変化するのを防ぐことができます。
- PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES 環境変数を設定します。
変数に安定した Ethernet ネットワーク インスタンスを指定します。仮想インターフェイス、一時インターフェイス、ループバック インターフェイスは使用しないでください。
- Windows の場合: ネットワーク カードの MAC アドレスを指定します。ipconfig -all
コマンドを使用してアドレスを取得できます。 例:SET PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES=00-10-D9-27-AC-85
- Linux の場合: "inet" または "inet6" ファミリーのいずれかのネットワーク インターフェイスを指定します。
ifconfig
コマンドを使用して利用可能なインターフェイスのリストを取得できます。例:export PARASOFT_SUPPORT_NET_INTERFACES=eth1
問題が解決しない場合、環境変数 PARASOFT_DEBUG_NET_INTERFACES を設定して値に true を指定すると、診断情報を取得できます。テクニカル サポートに送信可能なチェック手順や、マシン ID の計算に使用されているインターフェイスが標準出力に表示されます。マシン ID の計算に使用されているインターフェイスには [SELECTED] という接頭辞が付きます。
マシン ID が WIN32-0 と表示された場合
マシン ID が WIN32-0 の場合、<DRIVE>:\Users\<USER_NAME>\.parasoft\C++test\10.x\license にあるライセンス ファイルを削除してください。
C/C++test を新しいバージョンにアップグレードした後、一部のルールの抑制が DTP で無効になっている理由
新しいリリースでメッセージが変更されたルールに関連付けられた抑制は、DTP で利用できないため、再度抑制する必要があります。
BD カテゴリのルールについては、次の詳細オプションを指定することで、バージョン 10.4.1 以降でも以前のメッセージに戻すことができます (「詳細オプションの設定」を参照)。
CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS="-property flowanalysis.legacy.messages.for.<rule_ID>=true"
例:
CPPTEST_ENGINE_EXTRA_ARGS="-property flowanalysis.legacy.messages.for.BD.PB.ARRAY=true -property flowanalysis.legacy.messages.for.BD.PB.ZERO=true"
以前のメッセージを復元するには、次のローカルな C/C++test キャッシュ データを格納する .cpptest フォルダーを削除する必要があります。<workspace_location>/.cpptest/.dtpengine/.cpptes
t
テストおよび解析
コマンド ライン モードで C/C++test が起動しない場合
拡張機能や他の Visual Studio コンポーネントをインストールまたはアップデートすると、Visual Studio の Component Model Cache が壊れ、C/C++test が起動できなくなる場合があります。Component Model Cache を消去するため、cpptestcli
コマンドに -clearcmc
オプションを指定して実行してください。
C/C++test が静的解析時にタイムアウトをレポートする場合
解析が完了するよう、以下のいずれかを行ってください。
- 次のオプションを設定してタイムアウト上限値を増やします。
cpptest.analyzer.source.timeout=<TIMEOUT_IN_SECONDS>
「詳細オプションの設定」を参照してください。
- テスト コンフィギュレーションで時間がかかるルールまたはメトリクスを無効化します。コンソールに表示されるタイムアウト メッセージおよびレポートには、時間に関する情報が含まれています。
- Parasoft 製品サポートに問い合わせます。
静的カバレッジ データ収集時に 1 つまたはそれ以上のファイルが見つからなかった場合
静的カバレッジ データ収集時に見つからないファイルを指摘するセットアップの問題は、ファイルのローカル パスがビルド時のパスと異なっていることを示唆します。
回避策として、CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT
環境変数を使用して元のパスをローカル パスにマッピングできます。
CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT=original/path1=local/path1;original/path2=local/path2;...
元のパスの中で '*' をワイルドカードとして使用できます。例:
CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT=/*/path=/local/path
リスト ファイル (*.lst) でパス マッピングのリストを指定し、ファイルの場所を値として設定することもできます。例:
CPPTEST_COVERAGE_SRC_ROOT=/path/mapping.lst
*.lst ファイルの各項目は個別のエントリとして扱われます。
レポート
現在有効な静的解析ルールのリストをレポートとして生成するには、どうすればいいか?
レポートを生成するときに、次のエントリがあるレポート コンフィギュレーション ファイルを指定します。
results.report.active_rules=true
C/C++test のレポートに正常に表示されない文字がある場合
Parasoft 製品が生成するレポートを表示するには、環境にサンセリフ フォントが必要です。各国語文字など、正常に表示されない文字がある場合、システムにサンセリフ フォントがインストールされているかを確認してください。
C/C++test がレポート生成中にメモリを使い果たした場合
C/C++test は、コードをテストした後、別個の JVM を使用してレポートを生成します。parasoft.report.separate_vm.xmx
システム プロパティを使用して C/C++test レポートの生成に割り当てられるメモリの量を増やすことができます。例:
parasoft.report.separate_vm.xmx=1280m
parasoft.report.separate_vm.java_home
システム プロパティを使用すると、レポートを生成する JVM として、より大きな最大メモリ サイズを持つ JVM を指定できます。例:
parasoft.report.separate_vm.java_home=C:/Program Files/Java/jdk-12.0.1
IDE での操作
Visual Studio 2017 でテスト ケースを生成できない場合
C/C++test は Visual Studio 2017 でプロジェクトのキャッシュが有効化されている場合、テスト ケースを生成できません。テスト ケースを生成するには、プロジェクトのキャッシュを無効にします。
- Visual Studio 2017 のメイン メニューで [ツール] > [オプション] をクリックします。
- [Projects and Solutions] を拡張し、[VC++ Project Settings] を選択します。
- [Enable Project Caching] を [No] に設定し、プロジェクトのキャッシュを無効化します。
Visual Studio 2017 のソリューション エクスプローラーのコンテキスト メニューで一部の Parasoft オプションが使用できない場合
ソリューション エクスプローラーのコンテキスト メニューですべての Parasoft オプションが使用できるようにするには、Visual Studio 2017 に以下の Visual Studio Workload がインストールされている必要があります。
- Desktop development with C++
- Universal Windows Platform development または .NET desktop development
- Visual Studio のインストーラーを実行します。
- ウィザードに従って適切なワークロードを選択します。
Parasoft Plugin またはそのコンポーネントが Visual Studio 2017 の処理を遅くしているという通知が表示される
Visual Studio 2017 および 2019 には新しくパフォーマンス管理モニターが導入され、起動時間に影響を与える可能性がある拡張機能をモニターし、管理できるようになりました。結果として、Parasoft Plugin がインストールされていると、Visual Studio の起動時間が増加したことを示すポップアップ警告が表示される場合があります。ポップアップ ウィンドウで [Manage Performance] リンクをクリックして起動時間を確認し、警告の表示を無効にすることができます。
C/C++test が生成したテスト スイート内の正しいコードに対して Visual Studio が構文エラーをレポートする場合
Visual Studio のネイティブなコード補完機能である IntelliSense が C/C++test 固有の構文を認識できない場合、テスト スイート内の正しいコード要素に問題の可能性を示す赤い下線が表示される可能性があります。 これを防ぐには、以下のいずれかを行います。
- 構文エラーの可能性をレポートしないよう IntelliSense を設定する。この回避策は、エラーの認識をグローバルに無効化することに注意してください。つまり、テスト スイートだけでなく、他のファイルのエラーも認識されなくなります。
テスト スイート内のコードを次のディレクティブで囲む。
#ifndef __INTELLISENSE__ //this code block will not be analyzed by IntelliSense #endif