このセクションの内容:
はじめに
Enterprise Pack は、Parasoft DTP の機能を拡張するためのフレームワークです。Enterprise Pack の主要なアプリケーションは Extension Designer です。これにより、DTP のカスタム拡張機能を作成したり、Parasoft の既成の拡張機能をデプロイして、解析後にさらに解析を実行できます。拡張機能によって、コンプライアンス イニシアチブのカスタム レポートを作成したり、サード パーティ システムでプロセスをトリガーしたり、ビジネス ゴールに合ったソフトウェアを提供するために必要なあらゆるものを提供できます。
インストール
Enterprise Pack は Parasoft DTP と共にインストールされます。詳細については「DTP の新規インストール」を参照してください。
アップグレード
アップグレード元のバージョンに応じて、DTP のインストーラーは、アップグレード プロセスの一部として DTP Enterprise Pack を自動的にバックアップおよび復元します。詳細については「アップグレード」のセクションを参照してください。
Extension Designer へのアクセス
Extension Designer のインターフェイスにアクセスするには、設定メニュー (歯車のアイコン) から Extension Designer を選択します。
別の方法として、ブラウザーのアドレス バーにホストおよびポート番号を入力して Enterprise Pack アプリケーションを開くことができます。
http://<HOST>:8314
SSL を有効化している場合、プロトコルは https
です。実際のポート番号は、利用できるポートによって異なります。「要件とサポート」を参照してください。
構成
インストール プロセスは、デフォルトのポート設定を使用して Enterprise Pack を DTP に自動的に接続しますが、以下を含め、DTP 環境で Extension Designer を手動で設定できます。
- DTP への接続
- プロキシ設定 (適用可能な場合)
- メール サーバーの設定
Extension Designer で、設定メニュー (歯車のアイコン) から [設定] を選択して設定ページにアクセスします。
詳細については「DTP Enterprise Pack の設定」を参照してください。
用語と概念
次の用語は、DTP Enterprise Pack に関連するコンポーネントと概念を説明しています。
サービス
このテクノロジの文脈では、サービスとは専門的タスクを実行できる 1 つ以上の「フロー」または「アーティファクト」のまとまりです。サービスは、カスタム REST エンドポイント、DTP 用のカスタム ウィジェット、サード パーティ システムでのトリガー アクションなどを提供します。
DTP Enterprise Pack の「サービス」を、サービスとして一般的に表現される Web サービスやコンポーネントを混同しないようにしてください。
フロー
フローとは、専門的タスクを実行できる 1 つ以上の「ノード」です。フローを「サービス」にグループ化すると、エンド ポイントをまたがるデータ処理を均一に配分することができ、結果として実行の安定度が増します。
ノード
ノードとは、専門的タスクを実行できる「フロー」および「サービス」を作成するための基本的な構成単位です。
アーティファクト
アーティファクトは、Parasoft カスタマー ポータルからダウンロードおよびインストールできる完全なサービスまたはフローです。「アーティファクトのダウンロードとインストール」を参照してください。
モデル
「フロー」または「サービス」の文脈でカスタムの計測を実行したい場合、「モデル」を作成できます。モデルは、特定の種類の計測を実行するために使用されるデータ用のテンプレートを定義します。モデルの特定のインスタンスを「プロファイル」と呼びます。プロファイルは、カスタムの計測を実行するためにフロー中で使用できます。詳細については「モデル プロファイルの使用」を参照してください。
プロファイル
「モデル」の個々のインスタンスが「プロファイル」です。プロファイルは、特定の種類の計測に関連するデータを消費できる「フロー」と組み合わせて使用する必要があります。詳細については「モデル プロファイルの使用」を参照してください。
詳細設定について
以下の設定オプションも使用できます。
データベースのログ ローテーションの設定
ログ ファイルをアーカイブするように DTP Enterprise Pack データベースを設定できます。システム管理のリソースが軽減されます。DTP Enterprise Pack の起動プロセスは、データベース ログをローテーションする機能を有効化しますが、データベースでログのアーカイブを開始するには、システム管理者による設定が必要です。また、このプロセスは DTP Enterprise Pack を実行する OS に固有です。
Linux
logrotate
コマンドが、構成ファイルを使ってログ ローテーションを設定および開始します。以下は構成ファイルの例です。実際の構成ファイルは、現場のニーズに合わせて作成してください。
"<DTP_DATA_DIR>/logs/mongodb.log" { size 5M missingok rotate 5 compress delaycompress }
- DTP Enterprise Pack がインストール済みで実行中であることを確認します。
- 構成ファイルを作成し、ローカル マシンに保存します。
- 次のコマンドを実行します。
logrotate -v --state ~/parasoft/dtpservices/logs/status.tmp ~<PATH_TO_YOUR_CONFIG_FILE>
status.tmp
は必須ではありません。書き込み権限がある任意の場所を指定できます。
Windows
logrotate
コマンドは Windows では存在しません。この機能を持つユーティリティをダウンロードできます (たとえば https://sourceforge.net/projects/logrotatewin/
から LogRotateWin をダウンロードします)。ローテーションを設定および開始するには構成ファイルも必要です。以下は構成ファイルの例です。実際の構成ファイルは、現場のニーズに合わせて作成してください。
"<DTP_DATA_DIR>/logs/mongodb.log" { size 5M missingok rotate 5 compress delaycompress postrotate "<DTP_INSTALL>\dtpservices\mongodb\bin\mongo.exe" --port 8316 --eval "db.runCommand('logRotate')" admin endscript }
- DTP Enterprise Pack がインストール済みで実行中であることを確認します。
- Windows 対応のログ ローテーション ユーティリティがインストール済みであることを確認します。この操作は
LogRotateWin
の使用を想定しています。 - 構成ファイルを作成し、ローカル マシンに保存します。
- 次のコマンドを実行します。
<PATH_TO_LogRotateWin_DIR>logrotate.exe -v --state "C:\temp\status.tmp" <PATH_TO_YOUR_CONFIG_FILE>
status.tmp
は必須ではありません。書き込み権限がある任意の場所を指定できます。
Enterprise Pack のブランディング
Enterprise Pack のヘッダーにカスタム ロゴを追加できます。カスタム ロゴを追加するには、/public/lib/
にある custom-logo.png をカスタム ロゴで置き換えます。
画像ファイル名は "custom-logo.png" でなければなりません。画像のサイズは横 300 ピクセル、縦 35 ピクセルです。