このセクションでは、ソース管理システムにカスタム統合を作成する方法について説明します。 

このセクションの内容:

はじめに

SOAtest は、SVN や Git などの一般的なバージョン管理/ソース管理システムをサポートしています。詳細については「ソース管理リポジトリとの接続」を参照してください。さらに、SOAtest にはオープンなソース管理 API が含まれており、他のソース管理ツールを SOAtest に統合することができます。

API Javadoc

ソース管理 API には、実装しなければならないすべてのクラスとインターフェースの Javadoc ドキュメントを含む open_api_javadoc.zip ファイルが含まれています。Javadoc のアーカイブ ファイルは <INSTALL_DIR>/plugins/com.parasoft.ptest.sourcecontrol.eclipse.core/openapi/ ディレクトリにあります。

主要インターフェイス

すべての必要な実装をつないで作成するインターフェイスは com.parasoft.ptest.sourcecontrol.openapi.IVersionControlFactory です。

このファクトリは、次のインターフェイスのための固有の実装を提供します。

  • com.parasoft.ptest.sourcecontrol.openapi.IRepositoryDetector
  • com.parasoft.ptest.sourcecontrol.openapi.IVersionControl
  • com.parasoft.ptest.sourcecontrol.openapi.IVersionControlHelper

実装とコンパイル

ソース管理 API とそれに関連するすべてのクラスは <INSTALL_DIR>/plugins/com.parasoft.ptest.libs_<VERSION>/Parasoft ディレクトリの sourcecontrol.jar ファイルにあります。

コンパイルするために、以下の jar ファイルをクラスパスにさらに追加しなければならない場合があります。

  • util.jar  
  • common.jar 
  • preference_api.jar

すべての JAR ファイルは <INSTALL_DIR>/plugins/com.parasoft.ptest.libs_<VERSION> ディレクトリにあります。

カスタム統合を実装するには、次の操作を行います。

  1. 任意の場所にプロジェクトを作成します。
  2. 必要な jar ファイルをプロジェクトのクラスパスに追加します。
  3. カスタム バージョン管理サポートの実装を開始します。IVersionControlFactory の実装から始め、必要なクラスを徐々に追加します。

デプロイメントと検証

実装が完了したら、次の操作を行います。

  1. 必要なすべてのクラスを含む 1 個の jar ファイルを作成します。jar ファイル名やパッケージ名について特に規則はありません。
  2. jar ファイルを <INSTALL_DIR>/plugins/com.parasoft.ptest.sourcecontrol.eclipse.core/ext ディレクトリにコピーし、SOAtest を再起動します。
  3. 次の操作を行って実装を検証します。
    1. [Parasoft] > [設定] > [ソース管理] を選択し、[DTP設定を使用する] オプションを有効にします。
    2. ビルトインのバージョン管理システムの中にカスタム実装名のオプションがあることを確認します。
    3. カスタム実装のオプションを有効にして、[New] をクリックします。 
    4. 必要なプロパティを追加し、 [適用] をクリックします。
    5. [設定] で [スコープと作成者] を選択し、[ソース管理 (変更作成者) を使ってスコープを計算] がオンであることを確認します。
    6. カスタム実装のバージョン管理システムによって制御されるファイルを開きます。ファイルのソース コード中の任意の箇所を右クリックし、[行の作成者を表示] を選択します。有効なバージョン管理作成者情報が表示されるはずです。

サンプル実装

SOAtest には、オープンなソース管理 API のサンプル実装が同梱されています。次の場所に、圧縮されたパッケージがあります：<INSTALL_DIR>/plugins/com.parasoft.ptest.sourcecontrol.eclipse.core_<VERSION>/openapi/demo

open_api_demo.zip を展開した後、次のディレクトリ構造を作成します。

  • open_api_demo/demo.jar - コンパイルされた、Eclipse 用のソース管理デモの実装。
  • open_api_demo/src/* - Open API デモ実装のソース コード。
  • open_api_demo/local_repository/* - デモ用の Eclipse サンプル プロジェクト。

このデモは JDK 1.6.0_29 を使ってコンパイルされました。

前述のセクションで説明した手順を使ってデモをコンパイルおよびデプロイすることができます。

デモを実行するには、次の操作を行います。

  1. demo.jar ファイルをデプロイします。
  2. 任意の場所に local_repository を展開します。
  3. Parasoft Test 製品を再起動します。
  4. Local Demo Repository プロジェクトをワークスペースにインポートします。
  5. [Parasoft] > [設定] > [ソース管理] を選択し、デモの実装を有効にします。
  6. ファイルを開き、ファイルのソース コード中の任意の場所を右クリックして [行の作成者を表示] を選択します。有効なバージョン管理作成者情報が表示されるはずです。
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