SOAtest は、必ずしも SOAP Web サービスではない POX (Plain Old XML) サービスをテストすることができます。これまで、数多くのレガシー システム統合計画がプレーン XML メッセージングに依存してきました。また、複雑さを軽減するためにパフォーマンスの理由から SOAP Web サービスよりもプレーン XML が選択されるケースもあります。XML メッセージのスキーマが利用可能な場合、SOAtest を使って自動的にテストを生成することができます。ユーザーがサンプル XML メッセージを用意する必要はありません。
SOAtest によるプレーン XML サービスのサポートには、サポートされるプロトコル (たとえば HTTP や JMS など) と API を介して XMLを送信するクライアントのエミュレーションが含まれるほか、HTTP を介して XML で応答するサーバーのエミュレーションが含まれます。
スキーマを使って新規にテストを生成するには、以下の操作を行います。
- 前の演習の テスト スイート: 機能テスト ノードを選択し、ツールバーの [テスト スイートの追加] をクリックします。
- [テスト スイートの追加] ウィザードで、SOA ノードを展開して XML スキーマ を選択し、[次へ] をクリックします。
- [XML スキーマ] ウィザードで、SOAtest の examples/xsd ディレクトリにある schema.xsd ファイルを参照します。
- プレーン XML メッセージを送るために、[メッセージング クライアントの生成] を選択します。
- [エンドポイント] フィールドに
http://localhost:8080/parabank/echo.jsp
と入力します。これは XML メッセージの送信先を指定します。別のプロトコルを使用したい場合または URL を後で指定する場合、[エンドポイント] フィールドは空白のままにすることができます。 - [次へ] をクリックします。(直接的に、またはインポートによって間接的に) スキーマで定義されている要素のリストが表示されます。複数の要素を選択した場合、要素ごとに Messaging Client テストが生成されます。
- すべての要素を選択します。
- [終了] をクリックします。3 個のテストが作成されます。
スキーマが利用可能でない場合のプレーン XML サービスのテスト
利用可能な XML スキーマがない場合でも、XML メッセージを受け取るプレーン XML サービスをテストすることができます。
- 上記で作成したテスト スイートを右クリックし、[新規追加] > [テスト] を選択します。
- 左側で [標準テスト] を選択し、右側で [Messaging Client] を選択して [終了] をクリックします。
- 表示された Messaging Client エディターで [リクエスト] タブを開き、[入力モード] を [リテラル] に変更します。
- メッセージ
Hello, world!
を入力します。 - [トランスポート] タブで [ルーター エンドポイント] に
http://localhost:8080/parabank/echo.jsp
と入力します。 - Messaging Client を保存します。
- Messaging Client を実行します。
- Messaging Client ノードを展開し、Messaging Client に連結された Traffic Viewer ノードをダブルクリックします。
- [レスポンス] タブを開き、レスポンスとして "Hello, world!" が返されたことに注意してください。