GUI からでもコマンド ラインからでも、既存の Green Hills Software .gpj プロジェクトをイン ポートできます。
C++test は MULTI-4.0 環境で導入された GPJ 形式をサポートします。BLD 形式プロジェクトファ イルの直接インポートはサポートされませんが、bldtogpj.exe ツールを使って BLD 形式のプロジェ クトを検証および変換できます。詳細については「VGHS MULTI 2000 C/C++ コンパイラ v3.5 の .bld プロジェクトを検証して変換する」 を参照してください。
サポートする MULTI Builder の主な機能は次のとおりです。
- プロジェクト ファイルの型と階層の認識
- コンパイル オプションとリンク オプションの累積
- Source Directories Relative to This File (:sourceDir) プロパティおよび Source Directories Relative to Top-Level Project (:sourceDirNonRelative) build-only プロパ ティで指定されたパス上のファイル検索
- 環境変数のインポート
C/C++test で利用できる GPJ 関連の機能は次のとおりです。
- プロジェクト構造のスキャンによる、テスト可能なプロジェクト、ソース、およびビルド オ プションの検索
- ユーザー独自の GPJ テスト可能プロジェクトからのプロジェクトの作成 (手動による作成、 またはプロジェクト インポート ウィザードを利用)
注意 手動によるプロジェクトの作成
cpptesttrace
を使用したプロジェクトのインポート
C/C++test に付属の cpptesttrace
ユーティリティを使用して既存の .gpj プロジェクトをインポートできます。それには、次の操作を行います。
ビルド コマンド ラインの前に
cpptesttrace
接頭辞をつけてビルド データ ファイル (.bdf) を作成します。cpptesttrace.exe [options] [build command]
コマンドは次のようになります。
cpptesttrace --cpptesttraceOutputFile=/home/user/project/project1.bdf gbuild -all default.gpj
詳細については「cpptestscan または cpptesttrace を使ってビルド データ ファイルを作成する」を参照してください。
- .bdf ファイルとプロジェクト作成ウィザードを使用してプロジェクトをインポートします。「GUI ウィザードで BDF ファイルをインポートしてプロジェクトを作成する」を参照してください。
GUI ウィザードを使ってインポートする
[Green Hills Software プロジェクトをインポート] ウィザードを使用して既存の .gpj プロジェクトをインポートできます。注意: 複雑なプロジェクトの場合、プロジェクトを正常にインポートできるよう、cpptesttrace
を使用することを推奨します (「cpptesttrace を使用したプロジェクトのインポート」を参照)。
.gpj プロジェクトから C++test プロジェクトを作成するには、次の操作を行います。
- [ファイル > [新規] > [プロジェクト] > [C/C++test] > [Green Hills Software プロジェクトをインポート] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。[Green Hills Software プロジェクトをインポート] ウィザードが開きます。
- ウィザードの最初のページで以下を設定し、[次へ] をクリックします。
- [ルート .gpj ファイルを選択してください] フィールドに ルート GPJ プロジェクト ファイルのパスを入力するか、ファイルを参照します。
- [インポート対象プロジェクト] ツリーで、インポートするテスト可能プロジェクトを選択します。
- ウィザードの次のページで以下を設定し、[完了] をクリックします。
- [インポートされたプロジェクトの場所] で、C++test プロジェクトを作成する場所を指定します。 ワークスペース、元のテスト可能 GPJ プロジェクトの場所、または外部の場所を指定します。
- [外部の場所] を選択する場合は、外部のパスを入力 (または参照) し、プロジェクトごと にサブ ディレクトリを作成するかどうかを指定します。
- [プロジェクト コンテンツの設定] で、リンクされたフォルダーを使用するかどうかを指定します (使用を推奨)。
- リンクされたフォルダーを使用する場合、リンクされたフォルダーの場所を定義するためにパス変数を使用するかどうかを指定します。パス変数を使用する場合は、パス変数について適切な情報を入力してください。
- [コンパイラ設定] で、コンパイラの種類とコンパイラの実行モジュールを選択します。
- [インポートされたプロジェクトの場所] で、C++test プロジェクトを作成する場所を指定します。 ワークスペース、元のテスト可能 GPJ プロジェクトの場所、または外部の場所を指定します。
ウィザードのタイトル部分にエラー メッセージや警告メッセージが表示されていないか確認します。 メッセージが表示されている場合、ウィザードの画面を次に進めたりウィザードを終了したりできないことがあります。
コマンドラインからプロジェクトをインポートする
.gpj プロジェクトから C/C++test プロジェクトを作成するには、次の操作を行います。
cpptestcli
に-gpj <prj_root_file>
スイッチを指定します。- まず、
gpj.import.*
オプションを記述したプレーン テキストのオプション ファイルを作成します (「設定ファイル (オプション ファイル)」 を参照)。次に、-gpj <prj_root_file>
および-settings <options.file>
スイッチを使ってこのオプション ファイルをcpptestcli
に渡します。
インポートするプロジェクトと同じ名前の既存プロジェクトがワークスペースにある場合、プロジェクトはインポートされません。
VGHS MULTI 2000 C/C++ コンパイラ v3.5 の .bld プロジェクトを検証して変換する
BLD 形式のプロジェクト ファイルを直接インポートすることはサポートされません。代わりに、 bldtogpj.exe ツールを使って BLD 形式を検証および変換し、認識される GPJ 形式にすることがで きます。bldtogpj.exe ツールは、新しい GPJ 形式のプロジェクト ファイルを作成するために、 PowerPC ディストリビューション対応の GHS v4.0 C/C++ コンパイラに同梱される gbldconvert.exe を利用します。
使用法
bldtogpj.exe <path_to_gbldconvert> <path_to_top_level_bld_file> <optional:name_of_ext> <path_to_gbldconvert> : absolute path to gbldconvert in GHS 4.0/4.2 <path_to_top_level_bld_file> : absolute path to the main bld project file <optional:name_of_ext> : extension of the generated gpj file (must end in .gpj, default is .parasoft.gpj)
例
bldtogpj.exe "C:\GHS\PPC405b\gbldconvert.exe" "C:\Project\default.bld" ".ext.gpj"
検証と変換の後、指定された拡張子 (またはデフォルトの .parasoft.gpj 拡張子) で新しい GPJ ファイルが作成されます。この GPJ 形式のプロジェクト ファイルを利用して C/C++test へのイン ポートを行うことができます。「Importing an Existing Green Hills Software .gpj Project」を参照してください。