CTP には、テスト環境に影響を与える変更や、アセットが期待どおり動作していないことを示唆するその他の徴候を検出し、対応する方法がいくつかあります。これには、オフライン コンポーネント、変更された仮想アセット、非同期アセット、非アクティブ プロキシのチェックなどが含まれます。これらのヘルス チェックについては「環境ヘルスのモニター」で説明されています。

CTP 標準のヘルスチェックのほかに、特定のコンポーネント インスタンスに対してカスタム テストを設定できます。カスタム テストは、テスト環境の問題 (依存先コンポーネントが予期しない振る舞いをしているなど) をいちはやく検出し、問題によってテスト結果の正確さが損なわれるのを防ぐのに役立ちます。これらの機能は、仮想アセットが実際の相互通信を正確に表しているかを何重にも検証する役割も果たします。

SOAtest のテストを使用したカスタム ヘルス チェックは、任意のコンポーネント タイプに関連付けることができます (SOAtest Test Executor コンポーネント タイプを除きます)。セットアップの直後、SOAtest Test Executor に関連付けられたテストの前にテストが実行されます。1 つのコンポーネント インスタンスに任意の数のテスト シナリオを関連付けることができます。

このトピックの内容は、SOAtest Test Executor コンポーネント タイプのテストを設定する際には適用されません。SOAtest Test Executor の設定の詳細については、「テストと環境セットアップの統合」を参照してください。

カスタム ヘルス チェックの構成

(SOAtest Test Executor 以外の) コンポーネントにテストを設定するには、次の操作を行います。

  1. コンポーネントの新規コンポーネント インスタンスを作成するか、既存のインスタンスを編集します。
  2. ヘルス チェック ウィザード ページで、実行するテスト シナリオ、順序、使用する変数およびデータ ソースを指定します。シナリオを追加するには、シナリオ セレクターを使用します。シナリオ セレクターでは、特定のシナリオを追加したり、特定の SOAtest サーバーのすべてのシナリオを追加できます。検索バーを使用すると、リストの内容をフィルターできます。検索機能では、.tst ファイル名だけでなく、関連付けられたメタデータ (環境変数、環境名、データ ソースなど) でも検索できます。異なるデータ グループおよび/または変数セットを使用して、同じテスト シナリオを複数回追加できることに注意してください。 

    構成のヒント

    テスト実行設定の指定: [テストの実行] オプションは、テスト シナリオが指定されたサーバーでバッチ実行されるか、指定された順序で個別に実行されるかを指定します。[バッチ (高速)] を指定すると、パフォーマンスが最適化されます。[順次] を指定すると、実行順序を制御し、テスト シナリオごとに個別のレポートを生成できます。

    テスト実行順序の指定: テスト実行順序の指定: [テストの実行] に [順次] が指定されている場合、ここで指定された順序でテストが実行されます。テストをドラッグ&ドロップして目的の位置に移動し、順序を変更することができます。

    その他のオプションの指定: テスト シナリオのその他の設定オプション (アクティブ化するデータ グループや変更する SOAtest 環境変数など) を参照するには、シナリオ名右側の矢印をクリックします。

    テスト変数マッピングの指定: テスト シナリオに変数セットが定義されている場合、既存の値を使用するよう自動的に設定されています。その代わりに、リテラル値を指定したり、CTP に定義された変数値を使用したり、テスト実行時に .tst でアクティブ化されている値を使用することもできます。テスト ジョブの変数マッピングを変更する方法については、「変数マッピングの構成」を参照してください。

    データ グループの指定: データ グループを持つそれぞれのテスト シナリオに対して、利用可能なデータ セットのうち、どれをアクティブにするかを指定します。

    環境の指定: デフォルトでは、各シナリオにアクティブな変数セット (SOAtest では環境とも呼びます) の変数が追加されます。各シナリオに追加する変数セットを指定するには、.tst ファイル名の上にカーソルを位置づけ、表示される [環境] リンクをクリックします。

    その後、追加する変数セットの [追加 ] リンクをクリックします。 

    (SOAtest の) テスト シナリオで現在アクティブな変数セットには緑色の丸が表示されます。

  3. 変数ページですべての変数が期待どおり設定されていることを確認し、[終了] をクリックします。
    • 変数マッピング テーブルには、このコンポーネント インスタンスに関連付けられたすべての変数がリストアップされています。以前にこのコンポーネントに関連付けられた変数や、SOAtest の .tst 環境変数 ([テスト シナリオ] ウィザード ページで設定されたもの) に対応するために新たに追加される変数が含まれます。詳細については変数の操作を参照してください。
    • 変数の値を変更するには、[上書きします] をオンにしてテキスト フィールドに値を入力します。


セットアップ時のテスト実行

カスタム ヘルス チェックを持つコンポーネントが環境に含まれている場合、関連付けられたテストが環境のセットアップ時に (仮想アセット、プロキシ、セットアップ アクションの後、SOAtest Test Executor に関連付けられたテストが実行される前に) 実行されます。同じコンポーネント インスタンス内のテスト シナリオが別個の SOAtest サーバーにホストされている場合、並行して実行されます。

デフォルトでは、環境のセットアップ中にエラーが発生した場合、ヘルス チェック テストは異常終了します。この動作を変更するには、次の操作を行います。 

  1. システム エディターで、変数セクションの編集アイコンをクリックします。
     
  2. AbortOnError キーを false に設定し、変更を適用します。
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