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はじめに
システムをアップグレードしたり大幅な変更を加える前に、データの損失を防ぐために DTP のデータファイルとデータベースをバックアップする必要があります。
以下のコンポーネントに関連するデータとディレクトリがバックアップされます。
- DTP DB
- Data Collector ファイル
- サーバー構成ファイル
確実にシステム全体をバックアップするために、以下の操作を推奨します。
- DTP Server、Data Collector、および DTP Enterprise Pack のサービスを停止します。
- DTP データベースをバックアップします。
- DTP データ ファイルをバックアップします。
- アプリケーション ファイルをバックアップします。
データ ファイルのバックアップ
すべての DTP アプリケーション (DTP Server、Data Collector、および DTP Enterprise Pack) をシャットダウンし、<DTP_DATA_DIR> フォルダーのバックアップを作成します。データを回復するには、<DTP_DATA_DIR> ディレクトリを元の場所 (たとえば Windows の場合は C:\ProgramData\Parasoft for Windows) に変更します。
アプリケーション ファイルのバックアップ
<DTP_INSTALL>/tomcat/conf ディレクトリで、変更した可能性のある Tomcat 構成ファイルのコピーを作成します。
予想外の問題が発生した後のデータ復旧
ハードウェア障害などの問題が発生してデータベースと DTP が非同期になった場合、データベースと本番サーバーが同期していれば、すべてのデータを復元できるはずです。
解析レポート、パブリッシュされたソース、および詳細カバレッジの情報はファイルに格納されます。そのため、データベースは同期しているが、ファイル システムが完全にコピーされなかった場合、以下の状況が考えられます。
- 本番サーバーが解析レポートを処理せず (つまり、データをパースせずに、XML ファイルが取得されてデータベースに保管され)、レポートがリカバリ サーバーにコピーされなかった場合、データは失われます。解析を実行したマシンから手動でレポートを回復する必要があります。
- ソースが本番サーバーにパブリッシュされたが、リカバリ サーバーにコピーされなかった場合、パブリッシュされたソースは失われます。ただし、環境のどこかでソースを入手できるはずです。
- カバレッジ サマリはデータベースに保存されますが、詳細なカバレッジ情報はファイルに保管されます。このファイルが失われた場合、開先を実行したマシンからカバレッジ/単体テストの解析レポートを手動で回復する必要があります。
障害回復にとって、データベースを確実に同期化することは非常に重要です。例として次の状況を考えてみましょう。
- 障害が 5 月 14 日の午後 5 時に発生した。
- DTP フォルダーは 5 月 13 日の午後 10 時の時点で同期化していた。
- 障害復旧データベースの最後のスナップショットは 3 月 30 日である (6 週間古い)。
Data Collector が処理できる 5 月 13 日の 午後 10 時までのファイルはあります。解析結果については、データベースは 5 月 13 日の 午後 10 時の本番データベースの状況と同期化されます。本番データベースで 3 月 30 日から 5 月 13 日の間に UI または REST API から実施された他のあらゆる変更 (たとえば優先度付けのアクションなど) は失われます。