このセクションでは、データ リポジトリについて説明します。このセクションの内容
Table of Contents | ||
---|---|---|
|
概要
データ リポジトリは、Parasoft メッセージング ツールで使用する大規模あるいは階層的なデータ セットを、チームが定義、拡張、レビューするために設計されています。同じデータ セットを Parasoft Virtualize での仮想化にも、Parasoft SOAtest での API テストにも使用できます。Parasoft CTP でもデータ リポジトリを使用できます。
データ リポジトリ サーバー上にリポジトリが確立されたら、既存のデータ ソースからデータ投入したり、手動で更新したりできます。階層データのグラフィカルな表現をとおして、ユーザーはリポジトリの構成やコンテンツの参照や拡張ができます。データ再利用のレベルが高い大規模なデータ セットの編集と管理を容易にするために、 1 つのデータ セットの記録はその他のデータ セットで参照できます。
次に、Parasoft のデータ リポジトリを使用するうえでキーとなるコンポーネントについて概要を説明します。
任意の数の Data Repository サーバーをデプロイできます。各 Data Repository サーバーは、任意の数のリポジトリをホストできます。既存のデータ ソースからデータをインポートしてリポジトリにデータを投入することができます。また、グラフィカルなデータ リポジトリ ビューおよびデータ エディターを使用して手動でデータを定義、拡張、編集することもできます。
データ リポジトリ ビューは、サーバーの管理と各サーバーのリポジトリの追加、削除、編集、参照を行うメインの場所です。各リポジトリの階層がグラフィカルに表示され、グラフィカルな表現がデータ エディターにリンクしており、大規模で複雑なデータ セットの拡張と参照を容易に行うことができます。
リポジトリに格納されたデータは、リポジトリ データ ソースへの接続を経由して、SOAtest および Virtualize のメッセージ ツールで使用できます。これによって、Parasoft のフォーム パラメータライズ プラットフォームやデータ グループ機能を活用することができます。
概念と用語
データ リポジトリを使用する際、以下の主要な概念と用語を理解していると役に立ちます。
Table of Contents | ||||
---|---|---|---|---|
|
Data Repository サーバー
Data Repository サーバーは、データを格納するサーバーです。複数のチームが共有できる単一のサーバーをデプロイすることも、各チームが独自のサンドボックスを持つように複数のサーバーをデプロイすることもできます。
Data Repository サーバーのダウンロードについては、Parasoft 製品カスタマー センター ([email protected]) までお問い合わせください。これにより、ローカル システムで使用するパラメータライズド アセットをすばやく作成することができます。
また、リモート Data Repository サーバーは、任意のシステムにインストールできます。リモート サーバーは、Parasoft Virtualize または Parasoft SOAtest がインストールされているのと同じシステムにインストールする必要はありません。リモート サーバーは、複数のチームや部門で共有できます。
各 Data Repository サーバーは、複数のデータ リポジトリをホストできます。
インストール手順については リモート Data Repository サーバーのインストール を参照してください。
データ リポジトリ
データ リポジトリは、Data Repository サーバーに格納された関連するデータ セットのグループです。各リポジトリには、1 つまたはそれ以上のデータ セットがあり、固有のレコード タイプのライブラリを共有しています。インポートおよびエクスポートは、データ リポジトリ レベルで行われます。
データ リポジトリのスコープは、ユーザー次第です。スコープを非常に広くすることも、狭くすることもできます。リポジトリを構築する際は、共有する必要があるレコード タイプや、エクスポート/インポートおよびバックアップ/復元のサイクルについて検討してください。たとえば、同じレコード タイプを共有する複数のサービス用に 1 つのリポジトリを作成し、別のレコード タイプのセットを使用するサービス用に別のリポジトリを作成するなどです。もう 1 つの例として、2 つのチームがあると仮定します。1 つのチームは頻繁にデータを変更した後に元のデータを復元し、別のチームは同じデータ セットの安定したバージョンに継続的にアクセスする必要があります。この場合、2 つの別個のデータ リポジトリを作成するのが理にかなっているかもしれません。
すべてのデータ リポジトリがすべてのチーム メンバーのデータ リポジトリ ビューに表示されなければならないわけではありません。たとえば、20 個のリポジトリをホストする Data Repository を部門で共有しているとします。A チームのメンバーは 3 つのリポジトリだけを使用するため、データ リポジトリ ビューでは 3 つのリポジトリだけが接続済みであれば十分です。別のチームは、1 つのリポジトリと、追加の 5 つのリポジトリに接続することを選択するかもしれません。
データ セット
データ セットは、データ レコードのサブセットです。1 つのリポジトリの複数のデータ セットは、みな同じレコード タイプのライブラリを参照します。たとえば、あるデータ リポジトリの複数のデータ セットが「book」レコード タイプを使用している場合、すべてのデータ セットが同じ book レコード タイプのインスタンスにアクセスします。すべてのデータ セットには、必ず少なくとも 1 つのレコード タイプがあります。
レコード タイプ
レコード タイプには、名前、特定の数の列 (フィールドとも呼びます)、階層が定義されています。レコード タイプのスコープはリポジトリ レベルです (つまり、「book」レコード タイプの定義は、「book」レコード タイプを使用するすべてのデータ セットに適用されます)。
リポジトリ接続
リポジトリに接続すると、データ リポジトリ ビューにデータ リポジトリが追加され、リポジトリの構造とコンテンツを参照および編集できます。
リポジトリ データ ソース
Anchor | ||||
---|---|---|---|---|
|
リポジトリ データ ソースは、リポジトリ データの「ラッパー」であり、Parasoft メッセージング ツールでリポジトリのデータを利用できるようにします。Excel データ シート、CSV ファイル、またはサポートされているその他のデータ ソースと同様にリポジトリのデータを利用できます。データ ソース ラッパーによって、特定のスイートで使用するリポジトリ データを切り出すことができます (たとえば特定の行だけなど)。「データ グループ」を作成することもできます。データ グループで類似するデータのセットをグループ化することができます (開発環境テスト データと負荷/パフォーマンス テスト データなど)。そしてツールやデータソース設定を編集することなく、使用するデータ セットをいつでも簡単に切り替えることができます。
データ リポジトリ ビュー
データ リポジトリ ビューは、データ リポジトリを参照および編集するための UI です。新規リポジトリを作成したり、既存のリポジトリを参照およびナビゲートするのに使用できます。
データ リポジトリ ビューのノードをダブルクリックすると、関連するレコードがデータ エディターで開かれます。
リポジトリ ラベルの左側にあるアイコンは、リポジトリのステータスを表します。色付きのアイコンは、リポジトリが利用可能である (つまり、リポジトリをホストしているサーバーが実行中である) ことを表します。グレーアウトされたアイコンは、リポジトリが利用不可である (つまり、リポジトリをホストしているサーバーが実行されていない) ことを表します。
アイコンは、リポジトリがロックされているか、されている場合はどのユーザーがロックしているかも通知します。たとえば次の画面ショットは、ユーザー "cynthia" によってロックされたリポジトリを示しています。 リポジトリをロックするには、Continuous Testing Platform (CTP) による認証が必要です。
データ リポジトリ ビューを表示するには、[Parasoft] メニューの [ビューの表示] > [データ リポジトリ] をクリックします。
データ エディター
データ エディターを使用すると、リポジトリ構造およびコンテンツを参照し、拡張することができます。
構造の要件
リポジトリの構造は、チーム次第です。要件は以下の通りです。
- メッセージのパラメータライズ: リポジトリ データ ソースを使用すると、可変数のアイテムを持つシーケンスまたは要素によってメッセージをパラメータライズできます。オプション型または抽象/具象スキーマ型のシーケンスまたは要素は、リポジトリ データを使用してパラメータライズすることはできません。
- 1 つの row 列行列は、SOAtest がデータ ソースの反復方法を決定するのに使用されます。データを SOAtest で使用する場合、row 列が 1 つだけ必要です。