はじめに

単体テスト アシスタント内でテストを実行すると、実行フローに関するデータを収集し、このデータを使用してテスト品質を改善することができます。UTA は実行中のテスト ケースを解析して問題を検出し、テストをどう拡張すればよいかについての推奨事項を表示します。また、単体テスト アシスタント インターフェイス内で実行されたすべてのテストに関するカバレッジ情報も収集されます。 

単体テスト アシスタントでのテストの実行

  1. 単体テスト アシスタント ビューがまだ開かれていない場合、Eclipse の [Parasoft] メニューの [ビューの表示] > [単体テスト アシスタント] をクリックします。
  2. 実行するテストを指定します。それには、パッケージ エクスプローラーでテストを選択するか、エディターでテストを開くか、ソース ファイルで要素を選択して関連付けられたテストを自動的に検出します。
  3. UTA インターフェイスで [test[method_name] の実行] をクリックして選択されたメソッドのテストを実行するか、[すべて実行] をクリックしてクラス内のすべてのメソッドのテストを実行します。

実行結果の参照 

JUnit ビュー

テストを実行すると、自動的に JUnit ビューが開き、テスト実行プロセスおよびステータスに関する概要情報が表示されます。

UTA ビュー

テスト実行が終了すると、UTA インターフェイスに実行の詳細を表す 2 列のビューが表示されます。

実行フロー

左側の列には、実行フロー データが展開可能なツリーとして表示され、実行フローの解析とコード内での移動に役立ちます。

  • ノードを右クリックすると、移動オプションが表示されます。
    移動 - 選択されたメソッド呼び出しをエディターでハイライト表示します。
    宣言に移動 - メソッド宣言に移動します。
  • ツリー ノードをダブルクリックすると、その要素に関連するコードがエディターでハイライト表示されます。 

推奨事項および変数

右側の列には、テストの改善のための推奨事項と、メソッド呼び出しに関連する変数が表示されます。推奨事項には、テストに移動したり変更を加えるのに便利なアクション リンクが含まれています。推奨事項のタイプに応じてリンクは異なる場合があります。すべての推奨事項に含まれているのは以下のリンクです。

  • 移動 - 推奨事項に関連するコードをエディターでハイライト表示します。
  • ハイライト - 左側の列に表示されたフローで問題をハイライト表示します。

[変数] タブには、メソッド呼び出しに関連する値が表示され、メソッド呼び出しの前後でのオブジェクトの状態を比較するのに使用できます。詳細については「オブジェクトの変更の追跡とアサーションの作成」を参照してください。

推奨事項のサンプル

このセクションでは、単体テスト アシスタントの推奨事項のサンプルをいくつか示し、テスト品質の改善にどのように役立つかを説明します。UTA がレポートする推奨事項のタイプについては、「設定の構成」を参照してください。

個々の推奨事項の詳細については、[詳細を表示...] リンクをクリックします。

例 1 - アサーションなし

UTA はアサーションが含まれないテストを検出しました。通常、この問題は、UTA で新規テストを作成したが、デフォルトのアサーションをコメント化したままの場合に発生します。

修正方法: 以下のいずれかの処理を行います。

  • デフォルトのアサーションのコメントを手動で、または [コメント解除] アクション リンクを使用して解除し、デフォルト値を変更します。
  • [[method_name] のトラック] アクション リンクをクリックします。UTA はテストを実行し、アサーションが必要な可能性がある値を表示します。詳細については「オブジェクトの変更の追跡とアサーションの作成」を参照してください。
  • テストを手動で変更し、テスト実行フローを表す緑または赤のマーカーに基づいてアサーションを作成します。

例2 - システム プロパティの変更

UTA は、テスト実行中に追加されたが、実行後に削除されていないシステム プロパティを検出しました。結果として、その後のすべてのテストはこのプロパティにアクセスするため、テスト間の依存関係が生まれ、テストを分離して実行できない可能性があります。

修正方法: テスト実行中に追加または削除されたシステム プロパティが必ず実行後に削除または復元されるようにします。

例 3 - 他のスレッド

UTA は、テスト実行中にアクティブだった他のスレッドを検出しました。他のスレッドは、テストの安定性に影響を与え、ランダムな失敗の原因になる可能性があります。

修正方法: サイド スレッドを伴うテスト ケースを記述するのを避けるか、それらのスレッドがテスト結果に影響を与えないことを確認します。

例 4 - ファイルの作成

UTA は、テスト実行中に作成されたが、実行後に削除されていないファイルを検出しました。これは、その後のテスト実行や他のテストに影響を与えたり、アプリケーションの潜在的な問題を隠蔽する可能性があります。

修正方法: テストによって作成されたファイルが、テスト実行が終了する前に必ず削除されるようにします。

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